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OET合格体験記


はじめに

  • 筆者は卒後13年目の外科系救急医である。

  • 元々の英語力はTOEIC895点、海外留学経験のない純ジャパである。

  • この度、約3ヶ月間(2024/2〜4)対策を行い3回目の受験でようやくOET合格を達成した。

  • 現在OETに関する情報は少なく、対策方法も確立していない。

  • よほど英語力が突出した者でなければ、一発合格は不可能であろう。

  • これは筆者の合格体験記で、OET合格を目標とする医師・医学生に向けたものである。

  • この記事を通じて誰か一人でもモチベーションを上げる事ができれば幸いである。

そもそもOETとは?

  • これまで日本人を含む外国人がアメリカの医師免許(ECFMG certificate)を取得するにはUSMLE Step1, Step2CK, Step2CSという3つの試験に合格する必要があった。

  • しかしCOVID-19の流行により、対面で模擬診療を行うStep2CSが廃止され、代わりにOETが採用された。

  • OETはリスニング(L)・リーディング(R)・スピーキング(S)・ライティング(W)の4技能を測定するオーストラリア発祥の医療英語試験である。

  • 各技能500点満点で採点され、0〜100がE,100〜200がD,200〜300がC,300〜350がC+,350〜450がB,450〜500がAとなる。

  • ECFMG certificateに必要なスコアはL, R, SがB以上,WがC+以上

  • これを1回の試験で同時に達成する必要がある。

  • 結果はL, R, W受験日を0日として、12-13日目の20:00-22:00に判明する事が多い(結果発表のメール通知が来るのは何故か翌朝)。

  • 一回の受験料は587豪ドル(1豪ドル≒100円なので、6万円弱)と高い。

  • 日本国内では、東京・大阪でのみ受験可能。

  • L, R, Wは試験会場で受験し、SはZoomを使用して受験する。整った環境であれば、自宅でも受験可能(筆者は3回とも自宅受験した)。

  • 試験時間は2.5〜3時間ほどで、USMLEに比べると身体的負担は少ない。

OETとの出会い

  • 筆者は2023/9にStep1, 2024/1にStep2CKに合格した。

  • 勢いに乗って一刻も早くOETに合格したかったため、Step2CKの受験後すぐに情報収集を開始した。

  • 「OETとはどんな試験なのか」「自分の現在の立ち位置はどこなのか」を把握するため、Step2CK受験後1ヶ月のタイミングで初回受験する事にした(結果は後述)。

  • しかしながらいくら情報収集をしても、なかなか明確な戦略が見えて来なかった。

  • 自力で行った対策は以下の3つ。

    1. OET公式サイトにあるサンプル問題を試しに解答(L, R1回分ずつ)

    2. 公式問題集を購入(実際には解いていない)

    3. 評判の良さそうな”OET online(OET対策講座)”のTurboコースに課金し、問題を解き進めてみる

  • いずれもしっくりハマらず、3週間ほど非生産的な日々を過ごした。

  • このままでは意義のある初回受験にならないと焦燥感に苛まれた。

『SOLO OET対策コース』受講の決意

  • USMLE Step1, Step2CKでは攻略法が確立しており、自己学習を進める事が可能であったが、OETではそれが不可能であることを悟った。

  • そこで日本唯一(と言っても過言ではない)のOET対策オンラインスクール『SOLO』に出会った。

  • OET以外に、IELTS, TOEFLなども指導実績がある。

  • 複数のOET受験生がこのスクールで見事合格を勝ち取っており、受講者からの評判も良い。(参考:https://solo-ielts-toefl.com/customers/

  • 8週間で約39万円(入学金22,000円,受講料365,200円)と高額であり、受講すべきか否か非常に頭を悩ませた。

  • しかしこれ以上時間を無駄にしたくない思いが強く、思い切って4技能全て受講する決意をした。

  • ちなみに各技能のピックアップして単科で受講することも可能だ。

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