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静電気とハンター試験~電気を操る~
■はじめに
静電気。
季節を体で感じることができる痛み。
「バチン」という音と共に皮膚への痛みと痺れを感じる事が出来る。
誰しもが嫌がる事象だが、私は心地よさすら感じる。
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■静電気とは?
静電気とはなぜ起こるのか、それは物質(原子・分子)の「帯電性」に起因する。
通常の安定状態から接触によって電子が移動し、マイナスの電荷・プラスの電荷になる。この状態の物質から安定状態に戻る為に再度電子が移動し、静電気が発生する。
静電気とは、物体の持つ電荷が不釣り合いの状態、またそれによって引き起こされる現象の事を指します。下の図(左側の絵)のように物体はプラスの電荷とマイナスの電荷が釣り合っている状態にありますが、この電気的な釣り合いの状態が崩れることで帯電します。プラス、マイナスのどちらが多いかによってプラス帯電、マイナス帯電になります。
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また、この「帯電性」は物質によって変化し、
![](https://assets.st-note.com/img/1730847278-dEoQvwptAuGr3DZBNKliRe29.png)
例えば下敷きを頭に擦った際、静電気により髪の毛を立てる事ができるが、下敷きはポリ塩化ビニル等のマイナスに帯電しやすい(逆に言えば電子を奪いやすい)物質と、人毛のプラスに帯電しやすい(逆に言えば電子を渡し安い)物質をこすり合わせることにより、電位差が生じる事で静電気が発生する。
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■静電気を防ぐ方法
この静電気を防ぐ方法はいくつかある。
①湿度を上げる
部屋の湿度を上げる事で静電気の発生を防ぐ事が出来る。
これは電位差を空気中の水分により抑える事が出来るためである。
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この湿度は一般的に50%を下回る際に帯電量が増加するため、常に室内の湿度を50%以上にする事が好ましい。
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②静電気防止スプレーを使用する
帯電防止スプレーには界面活性剤が含まれている為、(水溶性の為)周辺の空気中の水分を吸収し抑える事が出来るためである。
仕組みとしては湿度と同じ原理である。
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③静電気防止の柔軟剤を利用する
柔軟剤の界面活性剤の作用により、衣服の滑りがよくなり、親水基(水溶性)があることで周辺の空気中の水分を吸収し、静電気の発生を抑える事が出来る。
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④ハンドクリームを使う
仕組みとしてはこれまでと同様である。乳化剤により皮膚に面した周辺の空気中の水分を吸収し(また手自体の乾燥も防げる為)静電気の発生を抑える事が出来る。
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⑤静電気除去グッズを使う
シートタイプ、キーホルダータイプ等気軽に持ち歩ける小さいサイズの静電気除去グッズがある。何かに触れる前にこのグッズに触ることで静電気の発生を抑える事が出来る。
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■キルアになる
ここまで、真面目に「静電気の発生メカニズム」と「静電気の発生を抑える方法」について言及したが、実際には「静電気に注意していないシーンで静電気に遭う事」が嫌なのだろう。
私はこの静電気に慣れた。
かなり危険なのでお勧めはしないが、電気式のライターにはハンマーでたたきつける事で電気が発生する「圧電素子」が含まれる。
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これに指を近づけて押すと静電気に近い(少し強い)電流が流れる。
毛の付近でつければ焦げ臭くなるし、手の側面等でつければ神経が反応して手が勝手に動く程だ。
子供の頃これが大好きだった私は、常にポケットにこれを忍ばせ時間があれば体に電流を流していた。
いつかキルアになれると思っていたのだ。
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■おわりに
驚くべきことに、念が使えずついぞキルアになることは出来なかった。
しかし、静電気には全く動じなくなった。
キルアの訓練の方がよっぽど痛かったからだ。
ハンター試験はまだ早いようだ。
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