春ダイコン栽培は「夏野菜にも使える」【グリーンマルチで春化・雑草対策を‼】
春ダイコンの植付けで一番気を付けなければいけないことに、抽苔(トウ立ち)があります。抽苔したダイコンは芯ができてかたくて食べられません。
抽苔防止に透明マルチを勧める人がいますが、私は感心しません。それは雑草が大喜びして生えてくるからです。そこでお勧めするのが「グリーンマルチ」です。
グリーマルチは雑草抑制効果と同時に地温を温める効果もあります。透明マルチほどの効果はありませんが黒マルチより効果ありです。さらに夏野菜の植付けにもよいのでマルチのムダにもなりません。
春専用ダイコンを2月初めに3種類蒔いたことがあります。ビニールハウス内にビニールトンネルを設けての種まきです。いずれもとう立ちはしませんでしたが、寒い時期なので思ったほど早く収穫できたとは思えません。やはりある程度、適期にそった播種、育て方がよいように思います。
「春化」とう立ちを防ぐメカニズムとは
マルチ、ビニールトンネルで、日中の気温を生育に適切な温度(15~25℃)に少しでも長く保つことが可能。それと同時に、20℃程度の高温が、春化(とう立ち)を打ち消す働き(脱春化という)があります。トンネル栽培には、生育促進と脱春化により、トウ立ちを回避する効果があるのです。「タキイWEB記事参考」
「タネのハシモト」さんが、ダイコンの面白い実験をされていましたから紹介します。春ダイコンはすこし時期を早めての播種です。
目 的:ダイコンの持つ能力調査
播 種 日:1月中旬播種
試験条件:路地に黒マルチ+ビニールトンネル+不織布ベタかけ(霜よけ)
栽培場所:茨城県行方市(温暖地と思います)
◆とう立ちした品種
「春ダイコン」
・富美勢
・極晩抽性の春まき大根
・美春
「その他」
・ころっ娘
◆とう立ちしなかった品種
・春美人総太り 〇
・NIKKURA大根 ◎
・夏の翼 〇
・秋の翼 ◎
※NIKURA大根と秋の翼は特に肥大がよかったようです。
わたしの思いでは春専用ダイコンはとう立ちしないでいけると思っていたのですが、やはりビニールハウスは保温性が歴然とありますね。(トンネルより空気量の違い)
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