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『モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔』(1986)
脚本監督がボブダーリンのホラーSF映画。
調べたけど、他作品が見当たらなかった。
カルフォルニア州の小さな町チェスナットヒルズで起きた不可解な連続殺人事件を追うことになった、新米記者のリチャードは連続殺人鬼の正体を目撃することになる。
その殺人鬼はクローゼットを行き来することの出来るモンスターであった。
軍はこのモンスターを殺害することを計画するが、ノーベル賞を受賞したペニーワース博士はモンスターの殺害に反対し、モンスターと交信を測ろうとしたが呆気なく殺されてしまう。
軍は予定通りモンスターに攻撃を開始するが、全く歯が立たず、やむを得ず全国民を避難するように宣言する中、リチャードとペニーワース博士の助手であるベネット教授は町に残りモンスターの撃退を試みるが......。
クローゼットからモンスターが出現するという、至ってシンプルな構成だが、登場人物のキャラが立っていてコメディ要素もあり楽しい作品だ。
ゴア表現はほとんどなく、モンスターの口から出てきた触手的なものに殺されるシーンがあるが、血も出ないし一体なにが致命傷になっているか全く分からない。
モンスターと接触を測ろうとして、殺されてしまったペニーワース博士はアインシュタインをオマージュしたような風貌で、やたらと幼少期にカエルを解剖した話しをしたがるかなりおバカな博士である。
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クローゼットから出てきたモンスターは、
まさに絵に描いたようなグロテスクな風貌であるが動きがかなり遅く、終盤でクローゼットが弱点だと見抜かれ、世界中のクローゼットが破壊されてしまう。クローゼットに帰ることで体力を回復していたモンスターは次第に弱っていき、最後は美の力に負け絶命してしまう。(キングコングみたいに美女に弱いっていう手のやつかと思ったら大違い、リチャードの美の魅力だから。笑)
このモンスター、よく見ると目が可愛い。
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そしてベネットの息子を演じていたのが、ワイルドスピードシリーズで同じみの、若き日のポールウォーカー。
全然分からなかった。
エンドロールで気づいたぐらい面影があんまりないけど言われてみればポールウォーカーだ。
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個人的にはクローゼットからモンスターの発想が大好きで、『ガバリン』のようにシリーズ化して欲しいぐらい。
でも、かなりおバカ映画です。