続き
図書館で。
哲学者、竹田青嗣さんの事を考える。竹田さんは、70才過ぎてから学問がさらに楽しくなった、とおっしゃっていた。
哲学者として有名な人なのに、偉そうな事を言わない人なのだ。
竹田青嗣さんの本は、解りやすい。難しい話をするときは、噛み砕いて説明してくれる。竹田さんは、哲学の入門書をたくさん書いている。哲学を学ぼう、という若者たちに優しいのだ。爽やかだ。
さっき、日本の文学・哲学マニアの事を書いた。なぜ嫌いか、というと、彼らには、竹田青嗣さんのような爽やかさが、ない。醜悪なのだ。
彼らは、やたらと博識だ。文学や哲学以外の文化にも、詳しい。でも、排他的なのだ。初心者を拒否するような、態度。冷笑的なコトバの使い方、で、知識だけはあるので、矢鱈と論争したがる。要するに、知識を武器として使ってるだけだ。昔風に言えば、オタクである。
そういう人の書く文章に魅力を感じる人も、残念ながら、いる。しかも、たくさん。なので、ますます排他的な連中が増える。
また、やっかいな事を書いてしまった。ぼくは、竹田青嗣さんのような人について行くだけだ。