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マイナス的感情との向き合い方-誰もがアンミカにはなれない
なれたら、いいかもしれないけれど。
念のため
タレントでモデルのアンミカさんは
ご存知でしょうか?
(失礼ながらタイトルでは
敬称を省略させていただきました。)
様々な側面をお持ちの方ですが
特に印象的な面は 親しみやすく、それでいてとにかく前向きな思考を発信されていること。
例えば
・毎日寝る前に「ハッピー・ラッキー・ラブ・
スマイル・ピース・ドリーム」というお呪いを
唱える
・物でも人でも、いい側面を見つけて褒める事が得意
・ポジティブな格言を収録したカレンダーを発売
・・・など、
もしかすれば表に出る職業柄 多少誇張している部分もあるかもしれませんが
こういう
強烈な光属性
というキャラクターで認知されている方です。
こういう前向きな考え方は基本的に
非常に良い形で受け入れられます。
私も、アンミカさんほどではありませんが
前向きな思考にそのものについては好意的に受け取っていますし、勉強になると思っています。
ただ、マイナス感情への向き合い方については、
アンミカさんの具体的な発言で引っかかったわけではなく、
「アンミカさんが言ってそうな」向き合い方
=世間で美しいとされる向き合い方
と、反する方に自分の中で結論が出たので、
ここで発信したくなりました。
(散々名前を出しておいて申し訳ありません)
私は、軽いうつ状態を経験したことがあります。
その原因は、ちょっと大袈裟に言うと
職場の人からのいじめによるものでした。
結局休職し、異動する形で
心身の健康を取り戻していったものの
私はずっと 周りの人に
「大変だったけど、元気になって良かったね」
と、言われるたびに
「それはそうだけど、良かったって何?」
と、思っていました。ちょっと歪んでいるけど。
でも、その周りの人たちは
私が休職に追い込まれるまで
いじめを看過していた人たちですから
恨むまではいかないけど、
味方だとも思えない人たちでした。
そしてこうやって、周囲から
「一件落着」みたいなことを言われるたびに
ずっとモヤモヤしていました。
このハッピーエンドみたいな雰囲気は何だ?
私の中で、不必要だったマイナスがようやく0になっただけで、身体が元に戻っただけで、まだ何も終わっていないけど?
でも、会社的に、というか周囲からみたら
問題は解決してしまっているんです。
いじめた人と離され、
休みを経て復帰して、
明らかに体調も元通りになっている。(むしろ前よりも調子はいい)
そして、こうして半年くらい経過している。
・・・何が「終わってない」んだ?
当初の私は、私をいじめた人間に罰を受けてほしかったのだと思います。
ちなみに謝罪もありました。
でもきっと
相手がどんな罰を受けても、
どれだけ誠心誠意謝罪をしてきても、
納得できない。
許せない。
・・・と、ある時ふと思いました。
そして、許せないから「終わらない」。
でも この思い出に囚われて
ずっと抜け出せなくなってしまうことの
不健全さも分かっていて、
どうしよう。 どうしよう。
と、一時期悶々としていました。
「許したくないけど、許さないと幸せになれない」
こういう時、アンミカさんだったら
「人を恨んだらあかんで!自分が不幸になるだけや」
「自分が幸せになることだけ考えたらええ」
とか、
「この時の苦しみがあったから、今の幸せがある」
「いつか笑い話になる」
とか、
・・・完っっ全に妄想ですが、こういう類いのことを言いそうな気がします。
アンミカさんに限らず、先の経験をする前の私も
きっと同じようなことを言うと思いますし、
実際、パートナーにもこういうことを言われた。
そしてこれは多分、色んな意味で正しい。
けど、全然納得できない。
うるせー、できないもんはできないんだよ!
と、蹴飛ばしてしまいたくなる。
私にとって、全く救いにならなかったんです。
じゃあ、どうしようか。
長いこと考えて、疲れて、そして最近になって、ようやく結論が出ました。
私が出した結論は
「この先、このことを思い出す頻度は下げるけど、何があっても許さない。
許さないけど、私は幸せになる。」
でした。
ガッカリされた方は、すみません。
でも、許さないと決めただけで、
私はようやく「終われた」のです。
また最近、別の記事でも書いていますが
うまくいかないことが重なり、
辛い!と思うことが多くなってきていました。
この辛さについても、
「でも、今が最悪ってわけじゃないし・・・」
「恵まれない人からみたら贅沢な悩みだし」
と、どこか上から蓋をしていました。
けれども実家に帰ってゆっくりしたことで、
結構 いや、かなり
自分が追い詰められていたことに気づきました。
そして、改めて
誰と比べてどうとか、いつか幸せに繋がるとかしゃらくさい!
辛いんだったら、辛がっていい。
と、思うようになりました。
アンミカさんのような、前向きに
マイナス的感情を変換する考え方に対して
否定はしないし、それができたらその方が幸せに生きられると思います。
けど、私は汚いものは汚いと言いたい。
こんな経験したくなかった、こんな挫折は味わいたくなかった、つらい、苦しい、怖い、悲しい、恥ずかしい、逃げたい・・・
こういうことに対して、
「そうだよね、それ、汚いよね。嫌だよね。」
と言いたいし、言ってあげたい。
変に綺麗な模様に仕立てたり、
意味があるように考えたりしたくない。
こういう考え方があってもいいんじゃないかと思ったんです。
これで、誰かの心を整理する一助になったら。
私だけじゃないんだ!と共感してもらえたら
心底嬉しい。
では。