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わたしがうつ病を克服した方法 ♯2

医者に行く

自分がうつ病なんだと確信して次のステップに進むためには、まずは医者に「うつ病です!」と診断してもらうことが必要です。

わたしも「自律神経失調症です」「メニエール病です」「PMSです」と様々な診断名をもらったものの、全く出口の見えない不調から脱却することができず、どうしたらまともな生活を送れるようになるのかと、日々絶望の中を漂っているような日々でした。

そんなときに、知り合いに「そういう人は心療内科行くといいよ」教えて貰ったのです。
そこで初めて、今まで抱えてきた全ての症状はうつ病だったのだと告げられたわけです。

初めはびっくりしました。だって、わたしは性格的にはめっちゃ明るい。
人の輪の中にいれば、どちらかと言えばリーダーシップをとって会話を誘導するようなタイプ。
一般的なうつ病のイメージとはかけ離れた人間だったからです。
まずここで、自分がうつ病であるという事実を受け入れることが、うつ病克服の最初のステップになるわけです。

勝手な思い込み、ある意味で偏見である【うつ病のイメージ】を、自ら捨てることが必要でした。
メンタルが弱くて、暗くて、社会の動きについて行かれない人。
わたしのイメージは、そんな否定的なものでした。

わたしにとって病院に行くことの意義は、この偏見を間違っているんだと教えてもらえることだと思っています。

メンタルが弱いからうつ病になるのではなく、メンタルが強いからうつ病になる。
普通の人なら逃げ出すような辛い状況でも、責任感から踏みとどまって戦ってしまった。
脳がもう壊れそうだから止めて!と声を上げても、「まだ行ける!」と無理を続けて、脳が緊急避難的に体の活動スイッチを切って、強制終了状態にしてしまったのがうつ病です。

周りに不快な思いをさせたくないという一心で、体調が悪くても明るく笑ってしまう。
でも、その気力すら奪われるほどに疲れ切った体を抱えているのがうつ病です。

社会に適応できないのではなく、社会のために120%自分を捧げて、燃え尽きてしまっているのがうつ病です。

そのことに気づくこと。そして、自分がそんな生き方をしてきたのだと心の底から納得すること。
それができたのは、心療内科での先生との対話によってでした。

うつ病には、ほぼ必ず投薬治療が行われます。
わたしの経験からすると、薬でうつ病は治りません。
なぜって、抗うつ剤の副作用がうつ病だからです。
うつ病を治すために飲んでる薬で、さらにうつ病を呼ぶって…って感じですが。

だからといって、現在服薬している方は、勝手に薬をやめてはダメ!ですよ。
向精神薬は、断薬するときに段階的に行わないと、とても辛い思いをします。
はい(笑)。経験者です。

当時飲んでいたパキシルは、先生に相談して段階的に量を減らしていって、上手に断薬できたのですが、大変だったのがデパスの断薬でした。
いわゆるピンシャリと言われる症状で、薬が切れた瞬間が分かるのです。そして、突然異常な感覚が何らか襲ってくるのです。
わたしの場合は、室内にいるのに手の甲に水滴が落ちてきた感覚があったり、後頭部の筋肉が収縮して首が反っていこうとしてしまったり。
内心は「来た~~~!」と半分パニックでしたが、もう半分はマッドサイエンティスト的思考で、「この後どうなるか、要チャックや!」と思っていたので、気が楽でした。

そんなわけで、うつ病を克服するうえで、医者に行くことは必須です。
でも、うつ病を治すのは医者ではなく、自分だということも事実です。

医師は病気をみつけ、治すための導きは与えてくれます。
でも、治す行動を取るのは自分だということは覚えておかないといけないと思います。
他力本願ではダメ。

でも、体力も気力も使い果たしたうつ病患者が、自分で立ち上がるのは至難の技。
だからこそ、わたしが体験した「これ、イイかも。昨日よりも動ける。体が辛くない!」を共有したいと思うのです。
どうか最短の方法で、本当の自分を取り戻して、今日も幸せな一日を過ごせたと思えるようになってください!

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