来年の劇場版名探偵コナンをガチ推理する
今年も一年で一番楽しい時期がやってきた。
――そう、ついに来週、劇場版名探偵コナン第27弾のタイトルが発表されるのである!
どうも、コナンが好きで好きでたまらない編集員Wです。
どれくらい好きかというと、当サークルの刊行している雑誌『オレンジプレス』に10000字以上の記事を書くぐらいには好きで好きでたまらない編集員Wです。
さて、そんな私が一年で最も楽しみにしているのは、冒頭にもある通り、『映画の内容』を予想するこの時期である。
コナンファンなら共感してもらえると思うのだが、映画は今年一年"名探偵コナン"というコンテンツに対する熱量を決定する重要なファクターと言える。
仮に映画の出来が悪かったりすれば、その一年はグッズも買わないし単行本をパラ読みする程度のモチベーションしか沸かないだろう。
逆に出来が良ければ、グッズを買い漁り、二次創作同人誌を買い漁り、単行本を観賞用と布教用でもう2冊ずつ買い漁るぐらいのモチベーションが湧いてくることになるはずである。
故に、「今年の映画はどうなるんだろう?」と考えることは、至極当然の流れであり、恐らくファンならば誰もが一度はおこなう通過儀礼であろう。
当記事では、来年のグッズ展開、近年の映画の傾向、作者の過去の発言などからガチの分析を行う。
コナンファンはもちろん、コナンに興味がない方もあくまで考察系記事の一環として楽しんでいただけたら幸いである。
①まずは確定している情報を整理しよう
こういった考察を行う際に、真っ先にやらねばならないのが情報の整理である。今ある情報を基にこれからの考察の方針を決めるべきなので、これは極めて重要な作業と言える。
まずは、来年の映画の主役について。「いやいや、主役はコナンだろ。何いってんだ」という方のために一応説明しておくと、近年のコナン映画は主軸に置く人物を決めて映画を作る傾向にある。
いわゆる、"キャラ映画路線"というものだ。イケメンのキャラクターを主役に添えることで女性や子供からの人気を獲得しようという戦略である。
毎年、映画の終わりに来年の主役となるキャラクターが一言発する予告を流して締めるというのはもはや定番になっており、なんならそれを楽しみに映画に来ている人も居るぐらいだ。
そんな来年の主役キャラクターは怪盗キッドと服部平次である。
赤井修一→怪盗キッド→黒の組織→服部平次→安室透→怪盗キッド→赤井修一→安室透→黒の組織、というローテーションだったので、ぶっちゃけ怪盗キッドか服部平次のどちらかが主役になるのは予測できていたが、まさか両方の抱き合わせでくるとは思っていなかった。タイプの違うイケメンを出すことでより人気を出そうという戦略だろうか。
そして、映画の舞台となる場所は北海道の五稜郭である。
上に貼ってある動画のサムネイルにもこれみよがしに五稜郭のマークが書いてあるし、今回の映画の予告の背景に映っていたのも五稜郭だった。
これに関しては間違いない。
つまり、今年のコナンの映画の内容は「服部平次と怪盗キッドが五稜郭で大暴れする話」である。う〜ん、いつものコナン映画。
②映画のタイトルを予想しよう!
最初に考えることはやはりこれである。コナン映画のタイトルは、たまに芸人やYouTuberなどがネタにしたりするのを見かけるが、それぐらいには秀逸で個性的なものが多い。
『紺碧の棺』で『こんぺきのジョリー・ロジャー』なんて読むのはこの作品ぐらいだろう読めるかこんなもん。
ただ、やはりこんな個性的なタイトルを独力だけで予想するというのは不可能に近い。そりゃ『消失の金字塔(ピラミッド)』だの『黄昏の道化師(ピエロ)』だのテキトーに創作するだけなら、いくらでも作れるだろう。だが、そんなものは中学生がノートに描いてるコナンオリジナル二次創作となんら変わらない。
ヒントが必要である。
そこで最も手がかりとして有用な場所を頼ることにしよう。
それは『あつまれどうぶつの森』である!!!!
なぜここで突然ニンテンドーのゲームが出てくるかというと、この『どうぶつの森』のあるシステムに関係する。
こちらの『あつまれどうぶつの森』では、自由に島を開拓して、お気に入りの島を作ることができるのだが、他人が作った島に入ることが可能となっている。
そして、なんと名探偵コナンの原作者である青山剛昌先生の作った島に入ることも出来るのだ。
コナン界隈では有名な話だが、青山先生はどうぶつの森の大ファンであり、最新情報やら次への伏線などを本編や雑誌ではなく、なぜかどうぶつの森で発表するという風習がある。
ネタとか誇張じゃない。ガチである。
詳しくは↓のまとめを見てほしいのだが、コナン界隈は雑誌よりも何よりも先にどうぶつの森をチェックするのが常識となっているのだ。
毎年、9月頃には映画のタイトルを『〇〇〇〇の〇〇〇〇〇』というような形の虫食い式で教えてくれる。
ちなみに映画のティザー予告が出るのが大体12月頃なので、どこよりも早い。というかダントツで早い。
こんなのを去年も一昨年もその前もずーーーーっとやってるのだ。
もちろん、『黒鉄の魚影』のタイトルのヒントもどこよりも先にどうぶつの森が出していた。
今年の映画のタイトルのヒントも既に出ている。
来年の映画のタイトルは『○ャ○○ン○○の○○○○べ』
この情報はまだどうぶつの森以外で出ていないものだ。よって、逆説的にヒントはこれしかないと言える。
しかし、この既に出ている情報だけでも今年のタイトルは大分捻ったものであることが分かる。
まずは『○ャ○○ン○○』の部分。間に『ャ』と『ン』が入る7文字の単語なんてなかなか無い。ある意味絞りやすくもあるが、その分考えるのも一苦労である。
そして、 『○○○○べ』の部分も曲者である。最後が『べ』で終わる五文字の単語というのがなかなか思いつかない。それに響き的に格好がつかないものも多い。
とりあえず、候補を考えてみよう。
『○ャ○○ン○○』
→『キャラバン隊』
→『百万ドル』
→『百年前』
ほぼこの三択。他にも考えようと思えば考えられる(ちゃんぽん鍋やジャンケンポンなど)が、どうあがいてもかっこよくならないので除外
『○○○○べ』
→『七並べ』
→『道標(みちしるべ)』
→『星並べ』
このへんだろうか。来年の映画の主役は怪盗キッドであることが確定しているので、トランプ用語である七並べはかなり有力である。
あとは、これらのワードを組み合わせてそれっぽいタイトルを作るだけだ。
私が導き出したタイトルはこれだ!
『百万ドルの道標(みちしるべ)』!!これで決まりだ!!!
まず、『百万ドル』の部分について。これに関してはかなり自信がある。
何故なら前述のとおり、舞台が五稜郭だからである。
五稜郭といえば、函館。函館は"百万ドルの夜景"が有名である。
ここまで言えば諸君にもわかるだろう。
こんなもん、『百万ドル』しかありえんやんけ……!
そして『道標』の部分は、上の句の『百万ドル』に合うワードがこれしかなかったので消去法で選んだ。だって、『百万ドルの七並べ』とか変じゃん。ラスベガスの非合法カジノかな?
以上の理由から、私は今年の映画のタイトルが『百万ドルの道標』だと予想した。この予想はかなり自信がある。正直間違ってる気がしない。間違ってたら鼻からスパゲティ食べても良い。
それぐらいにはこれしかないと思う。異論があるなら、是非なにかしらの方法で私に伝えてほしい。
何度も言うが、今年の映画のタイトルは『百万ドルの道標』『百万ドルの道標』である! この記事のことを忘れないで覚えておいてほしい。
来週の発表時に、「俺は予想できてたけどね(笑)」と言うので、それを皆さんが甘んじて受け入れる根拠にこの記事がなるはずだ。
③内容を予想しよう
それでは、映画の内容について考察していく。まずは来年のグッズ展開から映画の登場キャラクターについてもっと深堀していこう。
このキャラの並びに非常に違和感を感じるのは私だけだろうか。
コナン、新一、蘭、灰原に関してはレギュラーキャラなのでツッコミどころはない。
そして、服部、和葉、キッドに関しても準レギュラーかつ人気キャラクターなので違和感はないし、なにより来年の映画の主役たちなので猛プッシュすることはむしろ自然である。
しかし、問題は残りの3キャラだ。
彼らの名前をご存知でない方も多いと思うので、それぞれ解説しよう。
茶髪と金髪の中間みたいな髪色している女の子が大岡紅葉、黒髪がウェーブしているタイプの男性が伊織無我、そして和服着た工藤新一みたいなやつが沖田総司である。
正直、そこそこのファンじゃないとフルネーム出てくるか怪しいタイプのマイナーキャラだ。
大岡紅葉と伊織無我はまだ分かる。彼らは言うなれば、服部と和葉の当て馬キャラ(負けヒロイン)なので、なんとなく出てくるのは予想できた。
問題は沖田総司である。
こいつ、原作でも2回しか登場してない超ドマイナーキャラクターである。
しかも、立ち位置がめちゃくちゃ微妙なのだ。何故かというと、それはこのキャラクターの出自に関係する。
このキャラクター、実は青山剛昌先生の前作『YAIBA』からのゲストキャラクターなのだ。
怪盗キッドが元々別の漫画『まじっく快斗』の主人公であり、それがコラボ回以降レギュラーとして定着したという経緯を考えると、彼の存在も非常に将来性のあるものだが、未だに定着には至っておらず世間の認知度もかなり低い。
しかし、だからこそ、先程のグッズ展開に並ぶほどの出世はそれこそ『映画出演』レベルじゃないと理解できない。
そもそも沖田総司というのがこの映画にピッタリだ。
五稜郭で連想できるものといえば、戊辰戦争の最終盤の"五稜郭の戦い"であるが、戊辰戦争と新選組の関係については言うまでもない。
沖田総司が長々と五稜郭の歴史について少年探偵団やら蘭やらに解説したあと、「そうや、ここ五稜郭はオレにピッタシの場所ってわけやな!」みたいな導入がありありと想像できる。めちゃくちゃ映画で使いやすそう。
というわけで、今年の映画は大岡紅葉、伊織無我、沖田総司の出番もあると予想する。
そして、その出番は服部と和葉のラブコメ要員だろう。
というかいい加減進展しろよ。新一と蘭、高木刑事と佐藤刑事、白鳥と先生。もう殆どのカップルがくっついてるんだぞ。いつまで勘違いラブコメみたいなのしてるんじゃ。
今度は怪盗キッド方面で、更に映画の内容について考えよう。
①の項目で貼った動画を見てみてほしい。
この予告編は怪盗キッドの「そういうことかよ……親父……!」というセリフから始まる。
実はこれめちゃくちゃ激アツな台詞である。
今まで、怪盗キッドの父親である黒羽盗一についての描写はコナン側ではほとんどされてこなかった。
それは、やはりあくまで『まじっく快斗』の登場人物であるからという線引が存在したからだ。
しかし、怪盗キッドというキャラクターを掘り下げる上で、彼の存在について触れないわけにはいかない。
そもそも、『まじっく快斗』の物語が、先代怪盗キッドである父親が謎の組織に事故死に見せかけて殺害されたことから始まる。
なぜ、怪盗キッドが怪盗キッドなんてものをやっているのかといえば、その組織よりも先にその組織が狙う不老不死が得られる伝説のビッグジュエル・パンドラを先に奪うためである。
つまり、黒羽盗一なしでは怪盗キッドは怪盗キッドたりえない。彼が居たからこそ普通の高校生・黒羽快斗は怪盗キッドなんてものをやっているのだ。
そして恐らくこういった設定はコナンでも引き継がれている。
実際、怪盗キッドはゲスト出演した際、毎回「これはお目当ての宝石じゃなかったから返しておくぜ」なんて言って、盗んだ宝石を返却する。
それは暗に目当ての宝石(=パンドラ)が存在することを指し、『まじっく快斗』で語られた設定と同じく、その宝に関する理由で黒羽盗一が死亡したことが分かる。
しかし、こんなものはあくまでサイドストーリー。『まじっく快斗』の物語であって、コナンには関係ないのでは?と思う方もいるかもしれない。
だが、黒羽盗一というキャラクターの稀有なところはまったく掘り下げられないのに、本編の深いところに関わっているところにある。
例えば、作中で屈指のチート変装能力を持つ登場人物であるベルモット、工藤有希子、怪盗キッドの師匠が黒羽盗一であったり
例えば、黒の組織の目的はおそらく『不老不死』であろうという考察が主流であるが、そうなると、盗一を殺した謎の組織とは……?という話であったり
例えば、黒の組織のボスの名前は烏丸蓮耶と明かされたが、烏と黒羽というのは関連性を感じずにはいられないとか
とにかく、そういう"匂わせ"が多いキャラなのだ。
そんな黒羽盗一について描写されるというのがどれだけ大きいことかご理解いただけただろうか。
近年のコナン映画は原作の伏線になるような内容を先出しする傾向があり、黒羽盗一関連はこの映画で有力な手がかりが出るかもしれない。それだけでもとてもワクワクしてくる。
あと、単純に"怪盗キッド"としてじゃなく、"黒羽快斗"としての側面を掘り下げてくれるのが嬉しいよね。もう"怪盗キッド"としてやりたいことはけっこうやり尽くした感があるので、新しい方面で開拓するのは大賛成だ。
というわけで、今回の映画の内容は『沖田総司やら大岡紅葉やらが登場して服部と和葉の恋愛が進展しつつ、黒羽盗一や黒羽快斗あわよくばパンドラについて掘り下げつつ、コナンが五稜郭で大暴れする話』でFA
④最後は願望について語ろう
今回の映画、せっかくなら名作になってほしい。何故なら、ファンの間で「怪盗キッド映画は駄作」という風潮があるからだ。
実際、ヤバい出来の映画は多い。『業火の向日葵』なんてもはや目も当てられない。
しかし、黒羽快斗について掘り下げるという手段ならば、まだキッド映画にも可能性があると私は思う。本筋が進めば、自然とそういった評価も払拭されるのではないだろうか。キッド映画はどうしても番外編感が強いという欠点があるが、キッドサイドだって十分本編に絡む謎があるはずなので、そこも掘り下げてほしい。
もっと言うなら、黒羽快斗状態のキッドとコナンと服部の絡みが見たい!!!!(欲望)
というか、これやるだけで評価上がるでしょ。
なんなら、コナンと服部は薄々「黒羽快斗=怪盗キッド」っていうことに気づいてるけど、証拠がないからあえて捕まえないみたいな展開があると最高。ヨダレでちゃう
あと、どうせ沖田出すなら、もうヤイバも出して青山剛昌版アベンジャーズみたいにしてほしい。
大人の姿、めっちゃイケメンじゃん。多分人気出るから出そうぜ。老害古参ファンも喜ぶし。
あと一番やってほしいのは『アイのシナリオ』流すこと!!
いつものメインテーマ流れるところでこれ流したら絶対盛り上がるから!!!(オタクだけ)
この曲、アニソンとして有名だしいけるって!!!
まじっく快斗の初代opだから、関連性も匂わせられて絶対高評価されるから!!
どうせ今年も『キミがいれば(※流したら大体名作扱いされる神曲)』流すつもりなんだろ!?
それ流すくらいだったら、『アイのシナリオ』流してくれ。めっちゃ良い曲だし。なんなら今年の主題歌HoneyWorksにやらしてくれ。『可愛くてごめん』が大ヒットしたしワンチャンないだろうか?
あと、青子に出番あげて!!!!!!
以上、見苦しいコナンオタクのクソみたいな願望でした。
みんなも来週のサンデー買ってね! 映画のタイトルと予告が載ってるらしいよ!
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