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【イラストの悩み】念願のイラストレーターになっても病む!?

こんにちは!イラデザイナーのつねです。
今回は某イラスト添削動画を見ていて思ったことを殴り書きしております笑

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「もっと上手くなってイラストレーター(神絵師)になりたいです!」

動画内でそんな熱い思いが伝わっていたものの、私はこれに少々疑問を覚えている

もちろん、イラストレーターを目指すこと自体は悪くないと思う。
というか、私もその一人だったから、その気持ちがよく分かる。

ただ、いろいろ経験してきて思うのは、
イラストレーターになりたいから”イラストを描く、という考えだとそのうち潰れるぞということだ。

つまり、

動機 
→ イラストレーターになりたい!

手段 
→ 添削を受けてもっと上手くなる、たくさん描く。

結果 
→ たとえイラストレーターになれたとしても、仕事だと自分の好きなイラストを描けるわけではないので、だんだんつまらなくなる or これじゃない感に苛まれる。

にならないだろうか?ということである。

人によるので、そんなことは関係ない人もいるかもしれないが、動機の部分は本当に重要だ。

そもそも、「イラストレーターになりたい」と思う人の初めの初めは、「イラストを描くのが好き」ということだと思う。

で、その「好き」を仕事にしている「イラストレーター」に憧れるわけだ。

なのに、いつの間にか「好きだからイラストを描く」のではなく、「イラストレーターになりたいから絵を描く」となってしまい、大切な前段階を忘れてしまっている人が多いように見える。

だから「モチベーションが湧かない」という言葉が出るのではないだろうか?

そりゃそうだ。


好きなものを描いて喜んでいたのに、今は「イラストレーター」という仕事に就くために必死に手を動かし、ウケ狙いのイラストばかりを練習しているのだから。

ウケ狙いのイラストが自分の好みと合えばいい。
しかし、合わない場合は「好きでもないイラスト」を描き続けるハメになる。

構図しかり、画風しかり、何かしら自分の「好き」はあるだろうに、それを自由に描けないのは思っている以上にツラい。

そしてようやく獲得したイラストレーターという仕事では、当然ながら自分の「好きなイラスト」ではなく「クライアントの求めるイラスト」を描くことが要求される。

SNS運用の観点から、自分のイラストレーターアカウントでは「ウケ狙いのイラスト」を描き続ける必要も出てくるだろう。

そんなイラストばかりを描いていれば、そのうち「なんでこの仕事に就いたんだっけ…?」となるのも時間の問題ではないかと思う。

で、放置していくと現実とのギャップに病んでいく。


もちろん、イラストレーターを目指すなということではない。
仕事にするのもいいけど、ちゃんと自分用のイラストも描け」と言いたいのである。

私の場合はSNSにもどこにも載せず、誰にも見せない&渡さない自分専用のスマホ壁紙を描いている。
いわゆる完全個人利用のイラストだ。

自分用なのでバリバリ版権イラストだし、アイテムなどの描写がめんどくさかったら一部適当に描いて済ませるし、フェチ詰めまくるし、どこまで色をこだわるかも毎回違う。

そうしていると、ときどき「もっとこういう雰囲気にしたら、もっとカッコよくなるんだけどなぁ~」と思い始め、自発的に塗り方などを勉強し始める。

それを繰り返していけば、自然とクオリティは上がってくるのだ。

「イラストレーターになりたいから」という理由で動いていた時期は、いつも「モチベーションがぁぁぁぁぁ」とか「スランプだぁぁぁ」などと嘆いていたものだが、そんなものは正直いらない。

推しキャラや自分のフェチをより美しく、カッコよく、綺麗に描きたい。

それ以上の動機(思い)があるだろうか?



金貨って月みたいよね


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