【入社半年の振り返り】宇宙ロケットベンチャーに2人目人事として入社しました。
皆さんこんにちは。
インターステラテクノロジズ株式会社(以下IST)で採用を中心に人事を担当している福島惇です。2023年11月にISTに入社し、あっという間に半年が経過しました。
本記事では、自身の振り返りや業務の棚卸しも兼ねて、入社エントリーを執筆いたします。エンジニアではなく人事の記事となりますが、
異業種から宇宙ロケットベンチャーへの転職
初めての移住
などの観点で、お読みいただく方の参考となりましたら幸いです。
1. 転職のきっかけ
前職では、国内のスタートアップ・ベンチャー企業を中心に採用支援・代行を行う、いわゆるRPO(Recruitment Process Outsourcing)という業態で採用パートナーとして働いていました。
前職はほぼ未経験で飛び込み、特に採用難易度の高いITエンジニアやデザイナーなどの職種の採用成功に向け、優秀なベンチャーの経営陣と一緒に採用を推進していく日々はハードでしたが、楽しくやりがいに満ちていました。
元々スタートアップ・ベンチャー企業で働く方たちや、その環境で働くことへの愛着は強かったのですが、特に「面白い!」と感じていたのは「ディープテック」に該当する企業の支援でした。
「日本の強みである技術力を活かし、世界で戦うベンチャー」に対して「ヒト」の観点で事業成長に貢献することのやりがいを日々の業務から感じ、外からではなく企業の中で挑戦してみたいと思い、転職活動をスタートしました。
2. ISTへの入社を決めた理由
これから大きく成長していく業界
Web完結ではなく、リアルな「モノ」がプロダクトとしてある
社会に対して大きな変革を起こせるようなサービス
事業内容に対してワクワクを感じられるか
上記のような軸を持って求人サイトを見ていたところ、ISTで人事を募集する求人を発見しました。宇宙に関連するバックボーンや知識は持っていませんでしたが、転職活動の軸に合致する点が多かったことや、宇宙業界の企業が人事を募集するケースは非常に稀なこともあり、「ここだ!」と思い応募しました。
結果として最初に応募したISTとの縁があり、2人目の人事として入社することになりました。
ISTへの転職を決めた理由は大きく3点ほどあります。
※下記は個人的な意見となることをご容赦ください。
1. 一気通貫での開発体制を敷いていること
ISTの会社としての大きな特徴の一つは、「設計から打上げまで、自社で一気通貫の開発体制を構築していること」です。
人事にとっては以下のようなメリットがあると考え、魅力を感じていました。
ソフトウェアエンジニア、推進(エンジン)エンジニア、射場の運用担当など、エンジニアだけでも多岐にわたる職種の採用に関わることができる。
職種の多様性があることで、評価や教育など、採用以外の領域でも難易度の高いチャレンジができる。
自身が関わるプロダクトへの愛着や手触り感を持って働ける。
2. 業界の成長率/将来性
なんとなく「宇宙産業は成長産業である」というイメージを持っていたのですが、面談で「今後約280兆円まで拡大する見通しがある」と聞き、驚いたことを覚えています。
私個人がHRパーソンとして成し遂げたいテーマの1つに「成長産業への‘ヒト’の移動に貢献すること」があります。「宇宙業界は急成長している」「自動車など、あらゆる製造業の知見を活かすことができる」といった観点で、自身のテーマと合致すると考えています。
3. 町や地域住民の皆様にサポート、応援していただいている事業であること
選考プロセス内の実技マッチングで、本社がある大樹町を訪問した際に
町内にある道の駅「コスモール大樹」にお邪魔したのですが、駅内にISTの展示やグッズが販売されているコーナーがあったのです。
ロケットの打上げには地域住民の皆様のご理解ご協力が必要不可欠です。
「町と一体になり、事業を進めていく」という唯一無二な経験ができると感じ、「内定をいただいたら絶対にISTに入社する!」と決意を固めました。
3. 現在の業務内容
現在は2人目人事として採用8割 / 教育・オンボーディング等2割ほどのバランスで業務を行っています。
特に採用においては、入社直前の昨年9月には文部科学省の中小企業イノベーション創出推進事業に採択いただき、今年の3月には「JAXA-SMASH」で優先打上げ事業者に選定していただくなど、開発のマイルストーン達成やその後の打上げ成功、事業化へ向けてかなり重要な局面を迎えています。
その為、現在は60ほどあるポジションの充足へ向け、
採用イベントの企画/運営
ビズリーチなど、ダイレクトリクルーティングサイトの活用
人材紹介企業さまの開拓と日々のコミュニケーション
採用広報(note記事の企画・執筆等)
採用オペレーションの改善と運用
等、採用の手を動かす部分をPDCAを回しながら実行しています。
また、それだけではなく入社後の定着、早期活躍へ向けたオンボーディングの改善等も同時並行でグループ内で協力しながら実施しています。
ISTの強みの1つが「CxO〜メンバーまで役職関係無く採用へのコミットメントがとても高い」という点です。
例として、ISTでは週次で「ビズリーチもくもく会」を開催しています。
スカウトをお送りする採用候補者様を有志でもくもくとリストアップする時間なのですが、開始から6ヶ月経過した今でも毎回7割程度のグループリーダー、もしくはメンバーが参加しています。
また、年に数回、東名阪など全国を回る採用イベントや、社外向けの勉強会を開催しているのですが、人事だけでなくCxO含め多数のエンジニアが参加しています。
採用を自分ごととして捉え、積極的に尽力をしていただく文化が醸成されていることは人事として非常に恵まれているなと感じています。
4. 移住・大樹町での生活について
入社に伴い、人生初の地方移住を経験しました。
これまでは生まれ育った埼玉と、一人暮らしを始めてから住んでいた横浜以外で生活したこともなければ北海道に来たこともありませんでした。
現在、部門によっては大樹本社への通勤が必須なポジションもあります。
北海道の中でも札幌などの主要な都市以外への引っ越しということで、不安を感じられる方もいらっしゃるかと思いますので「移住初心者から見た大樹町での生活」という観点で感じていることを記載します。
1. 通勤
個人的に移住して感じた最大のメリットは通勤にかかるストレスがゼロであることです。
大樹町からオフィスまでは車で10分ほど、北海道らしい広くて真っ直ぐな道で渋滞も皆無でとても快適です。
※夜はシカやキツネにぶつからないように注意が必要です。
2. 飲食
閉店時間は少し早いですが、和洋中各ジャンルの飲食店があります。
また、町内にコンビニは3件、他にもスーパーも2件ほどあるので、
飲食に困ることはほぼ無いかと思います。
※たまに牛丼などチェーン店の味が恋しくなるときがありますが、その際は帯広まで通っています。
3. 休日・娯楽
これまで北海道とは縁遠い生活をしていたこともあり、
休日には帯広や釧路などへ、少し足を伸ばしてドライブ等をすることが多いです。
北海道は何を食べても美味しいというイメージがありましたが、イメージ以上だと思います。
また、近場に温泉やサウナなどもあるので、休日のアクティビティには事欠かないと思います。特にアウトドアな趣味を持っている方には全力でオススメできます。
5. 最後に
ここまで私自身の転職についてお伝えしましたが、最後にISTで人事、特に採用の領域でどのようなことをしていきたいか、目標を2点に絞って記載します。
1点目は、国内の宇宙産業に従事する人を増やしていくことです。日本における宇宙産業に関わる人材は、現在12,000人ほどとまだまだ限られています。成長産業である宇宙業界で働く人を増やし、グローバルな市場で日本が戦っていけるように、ここにコミットしていきたいと考えています。具体的には、「自動車など、他製造業界からの転職者を増やす」「海外で活躍する宇宙業界の経験者に対してアプローチする」などのアクションが必要だと考えています。
異業種や国内外問わず、「成長産業で挑戦したいならISTへ」と想起していただけるように採用活動を頑張っていきたいと思います。
2点目は、宇宙業界の他のベンチャー企業と横のつながりを作ることです。ISTだけでなく、他の宇宙ベンチャーの皆様と協力しながら、業界自体にもっとスポットライトを当てていくための動きをしたいと考えています。例えば、イベントや勉強会など、ISTだけでなく宇宙業界全体が伸びていくような取り組みをしていけるように成長できればと考えています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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