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ゲーセンで音ゲーやってた時の話
僕が中学生の時ゲーセン通いしていました。ゲーセン通い、と言っても距離的にも金銭的にも頻繁に通うのは難しかったので、休みの日に週一ペースぐらいで突撃していました。東北のちょっと田舎なところで生まれ育ってしまったので、へこへこしながら親に「車出して!SEGA行きたい!」と言って行っていました。やはり田舎は悪、車社会はダメだ👎
車に乗せられ着いたゲーセンで当時僕がやってたのはmaimaiっていう音ゲーです。洗濯機みたいな筐体のやつです。やり始めた理由は、もう思い出せないくらい昔の記憶です。多分遺伝子レベルで「maimaiをやれ」と言われているのかもしれない。バージョンは紫〜ミルクぐらいだったのでおしゃまスクランブルとかHERAとかめっちゃやってた記憶。おしゃま初めてS乗せた時めっちゃ嬉しかった思い出があります。lets牛乳のパートが楽しかった🥛
ここまで聞くと楽しい思い出だな〜って感じなんですけど、悲しい現実もあります。みんなが思うゲーセンって、格ゲー勢がワイワイしてたり、音ゲー勢が黙々と凄プレイしてたりとかそういうのを想像すると思います。僕もそういうのを想像していましたが、現実は残酷でした。僕が通ってたゲーセンは本当に誰もいませんでした。格ゲーは鉄拳が配置されていましたがたまーにおっちゃんがプレイしてるぐらい、音ゲーもチュウニズムとか太鼓、DIVAとかノスタルジアとか色々あったんですけど、僕以外に出会った人間は両手で事足りる程度です。そのためセッション(二人プレイ)はおろか、ゲーセンコミュニケーションすら何も起こりませんでした。人がいないというのは少し悲しいものがありますね、それもまた一興ではありますが。
友達誘ってゲーセン行くとかもできたんですけど、僕が行ってた中学校のルールで「ゲーセンカラオケは行くなよ〜」っていうのがあったのでそもそもあんまりよろしくない。それに加えてゲーセンまで車使わないと行けない距離だし、太鼓とかなら簡単だけどmaimaiはちょっとハードルが高い。中学校は公立なんですけどそんなに荒れてなくてみんな仲良くわいわいしてる感じでした。つまり無意味に危ない川の近くまで行って遊んだりとか夜中に出歩いて暇を潰したりとかそういうことする人は誰もいませんでした。色んな要因が重なって、ゲーセン行く人を増やすことはできずひたすらにmaimaiと向き合っていました。
こういう「憧れのゲーセン」みたいなのは空想上に終わっちゃいましたが、それでも当時はめっちゃ楽しかったです。冬は寒すぎて凍えそうな中ゲーセンは(物理的にも)あったかく出迎えてくれて、夏は汗だくになりながら譜面を捌き切って、その後に食べたセブンティーンアイスの味は確かに覚えています。憧れていたものや仲間などは何もなかったけど、僕の青春はチョコミントの匂いで満ち溢れました。
そんな思い出がありました。
以上です。