アドバイスの行間が多いよ!
上位勢に「このキャラの対策分からないです〜教えてください〜」と質問すると、「とりあえずガン逃げしよ!」とか「空後先端振ろう」とか「火力取るの大事」とか色んなことを言われると思います。それを踏まえていざ自分も試合してみたものの結果負ける。そんな簡単に勝てない!それで上位勢の試合を見てみると、意外とガン逃げしてなかったり、空後先端じゃなくて他の技振ってたり、そこまで火力取れてなかったりとかで「なんか違うことしてね?」となる場合があります。この現象を解説していきます。
①言語化しない部分
「クラウドは空後してるだけで勝てる」を例に説明します。この言葉には隠された意図があります。「空後した後は凶斬りに繋げるのは当たり前」とか「相手を崖外に吹っ飛ばせたら復帰阻止か崖狩りする」とか「空後ガードされたらもう一回打つか打たないかガード入れ込むかとかの読み合いが発生する」とか色んなものがこの言葉に詰まっています。「クラウドは空後してるだけで勝てる」じゃなくて、「クラウドの立ち回りは空後を軸に展開を作る。火力取りたいなら凶斬りに繋いで、崖外飛ばせたら追うか崖狩りをして、ガードしてくるなら読み合いを回すようにする。そうすると勝てる」みたいに長ったらしく書かないといけません。でもこれだけ書くのも面倒なので色々ひっくるめて「クラウドは空後してるだけで勝てる」と言っちゃうわけです。
それかもしくは「言語化しない」ではなく上位勢側が「言語化できない」(感覚でやってる部分)っていうパターンもあります。上位勢には非はないんですけど、教えてもらう立場の人からすると見えない行間を読むのはやっぱり難しい。
②キャラの知識
上位勢はそもそも相手のキャラに対して知識があります。例えば、ダッシュガードが長いキャラだから置き技が刺さりやすい、とか、相手のキャラはリーチが短いから判定押し付けが刺さりやすい、みたいな知識です。クラウドの空後一つとっても、相手キャラによってその時々で使い方が変わっていきます。置き技なのか先端当てなのか判定で壁作るのか、みたいな色んな用途があります。そして上位勢はそのうえで言うわけです。「クラウドは空後してるだけで勝てる」と。複雑すぎるよ!
③キャラコン
さっきまで書いた色々は、結局キャラコンが無いと実現できないわけです。コンボに繋げるのも先端当ても読み合い回すのとかも全部キャラコンが必要です。上手い人は「これがしたい!」をキャラに反映できるのですが、そうではない人は「これしかできない!」からあんまり上手くいきません。そもそもの土俵が違うのに、「クラウドは空後してるだけで勝てる」と言われてもその空後が出せないんだから勝てないよ〜😭ってなっちゃうわけです。
こんな感じで、色んな背景があるうえでそれをまとめて「○○は○○してるだけで勝てるよ!」と言っちゃうから受け取り手は必死に行間を読む必要が生じてしまいます。理解の差が生まれるのは当然っちゃ当然です。
でも、だからといって「上位勢の言い回しが悪い!もっと詳しく説明しろ!」とか「アドバイス貰う側は自分から必死で学べ!」と言いたいわけじゃないです。お互いに歩み寄るのが大事なのかなと。アドバイスをする側はできるだけ目線を合わせるようにして、最初のいろはから教えることが必要だし、アドバイスをされる方もアドバイスをそのまま受け取るんじゃなくて、自分なりに咀嚼して理解したうえでそれを使う、みたいなことが大切。たぶん!
お互いに尊重しながらちょっとずつ強くなっていきたいですね。
以上です。面白かったらハート押してね!