リスクリターンで考える技振り

水無灯里です。

リスクリターンっていう言葉結構聞くけどなんかあんま分からないよな〜リスクリターンで考えるの難しいよな〜って人必見の記事です。
そもそもの立ち回りの技選択に関わってくる考え方(自分なりの)について解説していきます。
フィットレを軸に解説していきます。


・ざっくりリスクリターンを説明

リスクリターンの考え方をざっくり説明すると、「リスクを最小限にしながら最大限リターンを取る行動」を目指すものになります。
例えば、威力が魔人拳になったフォックスのブラスターがあればみんな使いますよね。じゃあなんでみんな使うのっていうのをリスクリターンの考え方で理解してみると、ほぼリスクなく高火力のリターンを出せるからっていう感じです。低リスク高リターン、うらやましい!
ただ実際はリスク少なく魔人拳を打てるかというとそうじゃないので、自キャラの範囲内でできるだけリスクが少ない技振り、そしてできるだけリターンが高い技振りを選択していく必要があります。

・技振りの判断基準

できるだけリスク少なくしつつできるだけリターンが高くする必要があるのは分かったけど具体的にどんな感じ?どんな判断基準で技振りを決めるの?っていうのを説明します。
リスクリターンの判断基準で重要なものは相手の%です。
相手の%で技振りの判断基準が変わってきます。まずはリスク面から説明していきます。
頭の中で想像してみてください。例えば相手が80%だとします。ここから相手を撃墜するにはなんの技振りをするか考えてみてください。大体の人はここでスマッシュとかを振ると思います。
次に相手が300%だとします。ここから撃墜することを考えてみてください。ここでスマッシュ振る人は少なくなると思います。その分横強とかを振る人が増えると思います。スマッシュでも横強でもどっちだとしても撃墜するので、どっちでも正解ではありますが、リスクリターンから技振りを選ぶ場合は横強一択です。
ここで理解して欲しいのは、リターンが一緒ならできるだけリスクが少ない方を選ぼうっていうことです。スマッシュと横強のリスクを天秤にかけた時に、横強の方がある程度リスクが少ないと思います。それで、相手が300%だったらスマッシュも横強もどっちでも撃墜するのでリターンは一緒です。だからスマッシュよりも横強選択するべきだよねってことが分かればOKです。
もっと実戦的な内容で例えると、相手が100%で崖外いるとします。この時に復帰阻止行こう!って思って崖外出た時に、振ることができる技は空前か空下が考えられます。この時にリターンを考えると、どっちも当たった時点で撃墜するのでリターンは一緒なことが分かります。リスクを考えた時に、一番のリスクは復帰阻止ミスって崖展開背負うことです。つまり攻撃当てられないことがリスクとなります。フィットレなら空下よりも空前の方が当てやすいので空下は選択肢から外れて、この状況は空前しかあり得ないって感じになります。
リスク面はこんな感じで、技選択を比較した時にリターンが同じぐらいならリスクが少ない方を選択した方が良いって感じです。

次にリターン面です。
考え方自体はリスク面で説明したやつと同じです。相手が20%ぐらいの時に横スマと空Nどっちを振るかを考えた時に、横スマを当てたら単発20%ぐらいで終わるけど空Nだったらコンボで60%稼げます。単純にこれもリターンの高い方を選択した方が良いよねって感じです。

・技選択の整理とリスクリターンの比較

ここまでの説明を聞いて、当たり前だよ!そりゃそうだよ!って思った人めちゃくちゃいると思います。ただこれがちゃんと試合中できてる人は少ないと思います。低%で単発技振りまくったりリターンしか見ないで技振ったりしてませんか?
とはいえ試合中になるとやっぱり頭が回らないので、試合の前にしっかり技選択について考えるのがオススメです。
具体的には相手の%で何の技を振れるかを考えとくといいです。
フィットレを例とします。相手が60%だとします。リスク面とリターン面で振れる技を考えます。
リターン面から考えると、撃墜できる拓か火力出せる拓が一番嬉しいです。なので、横スマ、上スマ、下スマ、空前足横スマ、空N1段上スマ、降り空N、上投げ空上、が候補にあがります。
リスク面から考えると、相手の始動技を拒否りつつ振れる技がリスク少なくていい感じです。なので、引き横B、礼拝、大J置き空N、大J置き空上、空後置き、空上置き、先出しDA、などが候補にあがってきます。
技整理したので、次に今あげた技のリスクリターンを比較していきます。例としてリターン面であげた上スマと空N1段上スマをリスク面で比較してみます。技を振って外した時を考えてみます。上スマは外すと結構な隙を晒すのに対して、空N1上スマは始動技を外してもそんなに隙が無いので上スマよりも優れていることが分かります。
リスク面であげた技でも比較してみます。例えば大J置き空Nと大J置き空上をリターン面で比較してみると、空上は単発で終わるのに対して空Nはコンボにいけるので空Nの方が優れていることが分かります。
こんな感じで比較をしていくと、振れる技が結構限られてきます。
さっきの技を比較して精査するとこのくらいしか残りません。
空前足横スマ、空N1段上スマ、降り空N、上投げ空上、引き横B、礼拝、大J置き空N
そのうえで、試合中は展開が速いスピードで変わっていきます。展開によってはリスク少ない技もリスクになる場面があったり、リターン出せる時に出しきれなかったりします。
例えばラインがない状況の時に空N1段上スマや空前足横スマをしようとしても、相手の攻撃に潰されちゃうリスクが出てくるのであんまり積極的に技選択できません。他にも、ラインを詰めれる状況の時に引き横Bとか礼拝をしようとしてもちょっとリターンを取りきれないので選択しにくい。みたいな感じです。

まとめると、立ち回りではリターンが出せる技、リスクが低い技を選択した方が良い。
そして、リスクが低い技からリターンが出せる行動を考える(リターン高い技から低リスクな技も考える)。
状況や展開によってその場その場でリスクリターンが技の中で変化するのに気をつけて一番理想的な技選択をする。
としてあげると、最初に書いた「リスクを最小限にしながら最大限リターンを取る行動」っていうのに近づくことができます。

・色々な補足

・確定反撃とか確実に当てられる場面はリスク0なのでそれだけは例外でなんの技でも絶対当てた方が良いです。

・ストック状況などよってリスクリターンの比重の置き方も変わります。ストック先行された時は追いつきたいからリターンを思いっきり重視したり、落ち着いて追いつきたいからリスクを思いっきり重視したりとかします。どっちに比重を置くかは個人差です。

・展開の取り方でもよりよい技振りがある場合があります。例えば着地狩り展開の時、相手に空上当てようとする場合を考えます。この時のリスクを考えると、相手の急降下回避に噛み合ったりジャンプに噛み合ったり暴れに噛み合うと負けるみたいなことが考えられます。ここで、急降下空上を選択したとすると、急降下回避に噛み合ってもダブルマークナル、ジャンプに噛み合っても展開もう一回、暴れだけはちょっと気まずい、みたいな感じで空上よりも優れた技選択があります。こんな感じで単純に技振り一つとっても上手い打ち方、よりリターンがある、よりリスクが少ない技選択があるので、リプレイ見返す(もしくは試合中頭動かす)のは重要です。技選択や動きの引き出しが無いなら他の人から学ぶかリプレイ添削してもらうのが手っ取り早いです。

・水無灯里の場合

僕が立ち回りで振っても大丈夫だなって技を相手の%別で書いてみました。

0%~
腹式掴み(下投げ台ダウンor前投げコン)、腹式降り空N、横B、礼拝

20%~100%
掴み(上投げ空上)、降り空N、大J空N置き、横B、礼拝

100%~
腹式空後、腹式SJ空前置き(空前横強or掴みに派生する感じで)、横B、礼拝

みたいな感じです。列挙してみたら自分でもびっくりするぐらい少ないなってなった。確定反撃とか展開、読みによっては別の技選択する場合もめちゃくちゃありますが、基本的にこの技を振る意識で試合を進めています。

・終わりに

リスクリターンについてはこんな感じです。
技選択は他にも再現性だったり読み合いの結果変な拓通したり、逆に相手キャラの技選択を理解して拒否るor差し込む(つまりキャラ対!)みたいな色んな要素があると思うので、リスクリターン理解したからこれで勝つ!みたいな感じにはならないと思います。
とはいえ多少は技選択の支えになるのかなと思うので、この記事が何かしらのなんかになれば嬉しいです☺

以上です。


いいなと思ったら応援しよう!