勝ち切れる選択肢の強さ
負けない選択肢を取るのは競技シーンにおいては弱い。日和って安定択を10回やるのと、1引く選択肢を1回通すのでは後者の方が価値は高い。ちまちま単発技ばっかりを当て続けるよりも相手を撃墜できる拓選びの方が勝ちに繋がりやすい。
この拓選びは、横スマを振るとか一点読みで技を置くとかじゃなくてもう少し難しいことをしている。「ぶっぱ拓」じゃなくて「勝ち切る拓」。
令和のスマブラだと、特にこの「勝ち切る拓」をしてくる人がめちゃくちゃ多い。だしそれがとんでもなく上手い人も多い。(スマブラspは令和のゲームだよって思ったら発売日はまだ平成だった。そんな昔のゲームだったっけ。こわ)
マイルドなH.Oさんとかが「勝ち切る拓」の代表例だと僕は思います。
例としてこのツイートを見てみましょう。ちょっとだけ解説してみます。
下り空N暴れが通ってから空後、相手の空中横移動回避を見て下り空上空上と繋いだ場面。(ジャスガする直前ぐらいの場面)二回目の空上を繋ぐ時に相手の空中ジャンプ消費を確認。
ここで相手の状況を整理すると、やられ吹っ飛びなので急降下すら入れられない状態。やれることは暴れか空中回避しかないからとりあえず暴れを選択。
そこでマイルドなH.Oさんはジャスガ仕込みを選択。回避だったら見てから拓を潰せるし、暴れに対してはこのツイートの通り撃墜まで持っていくことができる。
結果として撃墜まで持っていくことができて「ザ・ドンキー」「ザ・マイルドなH.O」みたいなシーンでした。
それでこっからは僕の妄想です。空上空上と振って相手の空中ジャンプが潰れてない世界線を想像してみます。
(僕の中の)マイルドなH.Oなら、とりあえずジャスガ仕込みはしといて、暴れならジャスガ、回避なら見てから行動。そして、ジャンプをするなら見てから空上で着地狩り展開を継続。もしくは地上で待ちつつ空後の圧かけて崖外追い出して復帰阻止展開で殺し切る。みたいなとこまで見えてると思います。つまり相手がどの選択肢を取ったとしても撃墜の未来からは逃れられない。
僕の中の妄想の話なので実際にどう考えているかは分かりませんが、違う世界線があったとしてもマイルドなH.Oさんは殺し切りの未来が見れてると思います。それが実力と実績に繋がっていると思うし、Youtubeで死ぬほどshortsを出せる理由なんだろうなと。
単純に相手の回避を読んで〜とか手癖を読んで〜とかじゃなくて、回避を読みつつそれ以外の行動をした時に対応できる拓があるか。そしてそれが勝ち切れる行動(リターンを出せる拓)になっているか。これこそが「勝ち切る拓」なのだと思う。
僕はこれの真逆をしています。こういう「勝ち切る拓」をしてくる輩がたくさんいるので、とにかくリスクケア。怪しい技に引っ掛からなければ撃墜することはないので安定択第一。行動を読むならまず自分が攻撃を受けないことを考える。リスクを一番に考えるから、リターンは二の次になってしまう。だからあんまり殺し切りの未来を見れない。悲しい😢
とはいえこんなリスクしか考えないような立ち回りでも(マイルドなH.Oさんレベルじゃないにしろ)勝てることができるので悪いわけではないとは思います。
だけどこの殺し切りの未来見れるの絶対強そう!勝ち切れる選択肢が引き出しにあればもっと強くなれそう!
と、感じた今日この頃。負けないんじゃなく、勝つスマブラがしたい。