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土地利用・土地利用変化に伴うGHG排出量の算定が可能になった意義について

皆さん、こんにちは。GGの中の人 その2です。
2023年12月21日にLCA活用推進コンソーシアムからIDEA v3.3に関するリリースがありましたが、今日はそれについて軽く私見を述べていこうと思います。


今回のリリースによって、GHG排出量を把握できる国内のDBであるIDEAに新しく「土地利用・土地利用変化に伴うGHG排出量」の原単位が加わりました。

土地利用・土地利用変化へのニーズ

そもそものニーズですが、これまでGHGプロトコルやPEF、ISO規格等で土地利用・土地利用変化によるGHG排出量の算定が求められていた訳ですが、既存のIDEAではこの情報が無い為に十分に対応できなかったという背景があります。
仮に対応するにしても、海外のDBであるecoinventやAgrifootprint、または統計データを活用して対応することが多かったように思います。海外のDBは日本に対応していないことが多いですので、海外と同じと仮定した結果を使うか、土地利用・土地利用変化によるGHG排出量の算定は諦めるという選択を迫られるという状況でした。それが今回のリリースによって解決できるというお話です。
例えば、ISO14067 CFP(カーボンフットプリント)では、GHGの内訳を示すことが求められていますが、これからはそれがIDEAで対応できるかと思うと何か感慨深いものを感じます。

誰に影響があるか?

土地利用・土地改変に関するGHG排出量ですから、影響が比較的大きいのは一次産業と一部の二次産業になるかとも思います。特に、農業や食品加工業、ゴム製造関連に類する事業者は恩恵?影響?が大きいようです。少し計算したところ、土地利用・土地改変に関するGHG排出量は最大で11%程度、5~3%程度の増加も多々ありました。単位当たりは数%の増加であっても、それらをメインに扱っている事業であれば影響はかなり大きいと想像できますので、実際の値を確認するのが良いかと思います。

活用について

簡単に想像できるのが、Scope3や製品・サービスのLCAへの活用です。特に上記の産業に類する場合は、既存のIDEAで一度評価していても新規のIDEAを活用した評価では、結果が大きく変わる可能性がありますので、再評価する価値がありそうです。GHGプロトコルやPEFやISO規格等に応えることを一つの目的として開発されているので、評価した結果をそういった規格に利用できると開発者も喜ぶのでは?とも思う次第です。

以上、簡単ではありますが私見を述べてみました。
弊社には専門知識を有するメンバーも在籍しておりますので、土地利用・土地利用変化に関する評価でお困りの方は、是非ご相談ください。
その他GHG排出量算定に関する全般的なご相談も大歓迎です。
日々情報がアップデートしており、追いかけるのも大変ですが、共に頑張りましょう!!
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。
それではまた次回noteでお会いしましょう。


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