仕事に疲れた時に読む本


初めに

仕事が、辛いなあ、大変だなあ、しんどいなあ、となることがよくあります。それでも時間が過ぎればどうでもよくなって、日常に取り込まれて、気持ちがましになったら諦めて、を繰り返しています。そんなときに読んだ本を紹介します。

この世にたやすい仕事はない/津村記久子

仕事でどうしようもなかった時に、タイトルを見て手に取った本です。仕事ができないことを怒られるような内容だったらどうしよう、と思いましたが、読後は「こんな仕事があるなら私の仕事はまだ理解できる」と考えられるようになりました。そんなの現実にはないよ、とツッコミを入れながら読める本です。

世にも奇妙な職業案内/ナンシー・リカ・シフ

津村記久子が本で紹介していたので読みました。現実は小説と同じくらい奇妙な職業が存在するんだなあ…と思いました。日本の話ではないので、現代日本ならそんな仕事はないな、いやあるかも、と想像しながら読むのが楽しい本です。文字は少なく、写真集のような気持で手に取ることができるので、頭が疲れているときにもおすすめです。

キリンの子 鳥居歌集/鳥居

読んだときにはなんだこれ…と思いました。ただの歌集ではなく、筆者の壮絶な人生を物語る本です。仕事云々はどうでもよく、今この瞬間自分が、多少の不自由こそあれ生きていることがすごいと思い始めます。人生には自分の力ではどうしようもない出来事が多々ありますが、いずれも鳥居には及ばないと思ってしまいます。この歌集を読むことが現実逃避であり、今目の前にある仕事とか本当にどうでもいいな、となる気がします。

終わりに

仕事に疲れるのは人生に疲れるのと同義で、削られ続けてどんどん自分が小さくなっていく気がします。それでも生きていくには避けられないこともあるので、本を読んで気晴らしになればいいなと思っています。津村記久子はパワハラを受けた経験があるらしく、仕事が辛い、という気持ちに寄り添ってくれる本が多いので、ぜひ手に取ってみて下さい。


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