ヒーローじゃないんだから、“全員を救う”なんて、おこがましい~責任の範囲の話
「自分のできることなら…」なんておこがましい
誰もが幸せでいられる社会を目指したいし、目の前に困っている人がいたらつい手を貸したくなる。
それが、あなたのような真面目で優しい人の姿だと思います。
すごく素敵なことです。
でも「実は。。。」って感じで、
苦しんでいることはありませんか?
日々のニュースで流れる飢餓や貧困、人種差別、環境問題など、社会のあらゆる問題。
これらの問題にに心を痛め、「自分が何とかしないと」。
心の優しい、責任感の強いあなたなら、そう思うでしょう?
でも、それがあなたを苦しめている一因になっていませんか?
規模が大きな話なので、もっと小さい視野で見てみましょう。
募金をしたり、
つい困っている友達にお金を貸してしまったり、
「自分のできることなら…」と、なんとかしたいと思うことが多いと思います。
では、その時の自分を見てみてください。
そのツケを自分で払っていませんか?
「さっき募金したお金で、好きなお菓子買えたなぁ」
「貸したお金がなかなか返ってこないけど、きっと大変なんだよね」
募金や、他人を助けることはとても高尚なことで、それができる人は素敵だと思います。
だけど、そのツケを払わされている感覚はありますか?
「自分がやらないと」という気持ちは、逆に、やらなかった時の後味の悪さに耐えられないだけではないですか?
世界や身の回りの状況を「何とかしなくては」と気に病む姿勢は、言い換えれば「全員を助けたい」という強い思いそのもの。
あなたの生きづらさは、これらが原因になっていることに気付いていますか?
「全員を救う」ことは、一見すると理想的な姿ですが、実際にはあまりに重たい負荷です。なぜなら、そんなふうに思いつめることで、最終的に苦しむのはあなた自身だからです。
むしろ、
全員を救いたい、なんて、おこがましい。
そう思いますよ。
誰が書いているの?
いつも読んでいただきありがとうございます!
人生の難易度を下げて、ラクに楽しく人生を生きるサポートを行う。
『人生難易度調整人』のまさみです。
私はかつて、人生を一度リセットするような大病を経験しました。そこから「自分の力で生きていく」と決意し、“楽に生きる”ことを目指してきました。
今はその考えと方法を広めるため、コーチ・カウンセラー・オンラインアシスタントとして、皆さんの人生を少しでも軽くできたらと活動しています。
この世の中、生きづらいですよね?
人間関係は複雑だし、お給料は増えないのに、税金だけは容赦なく増えていく…。なんだか“無理ゲー”のように感じる瞬間、誰にでもあるはずです。
でも心の奥では、「やっぱり幸せになりたい」と願う自分がいるのではないでしょうか?
大病から回復した私は、痛みと向き合う中で「人生をもっと楽にしたい!」と強く思い、心理学やライティング、プログラミングを学びました。
そして、「清水の舞台から飛び降りる」覚悟で事業を始め、少しずつ自分の人生の“攻略法”を見つけてきました。
12年間、外食企業でレストランマネジャーを経験。
ステージ4のガンをきっかけに「自分で稼ぐ力をつける」と、フリーランスに転身。
ココナラではこれまでに200件以上の実績を積み上げ、2年で売上100万円を達成。
その結果、心のどこかで「自分の選択と行動で人生は変えられる」と確信するようになりました。
「人生って変えられる、もっと楽に生きられる」
そんな思いで、私は『人生難易度調整人』として、「生きづらさ」を「生きやすさ」に変えるサポートを続けています。
私と一緒に、少しずつ人生の難易度を下げてみませんか?
一人で全てを背負うのは難しい理由
現実を冷静に見つめると、人はひとりで全てを背負うのには限界があります。
例えば、緊急時の救助や医療の現場にはには「トリアージ」と呼ばれる方法が用いられた時。
あなたには、なかなか受け付けられないかもしれませんが、助けを必要とする人に優先順位が付けられます。
トリアージが示す「救いの限界」
「トリアージ」は医療現場や災害救助でよく聞く言葉ですが、その意義は「限られたリソースの中でできるだけ多くの命を助ける」ために、傷病者の緊急度に応じて優先順位をつけることです。
現場の医師や看護師は、全員を助けたいと思う気持ちを抑え、まず最も救える命に手を差し伸べます。
なぜなら、結果的に助けられる命が増えるからです。
ここで大切なのは、全員を助けることを「一時的に手放す勇気」を持つことで、最も救える命を選び、救助の効率を高めることができるという点です。
人を救う術を持っている「医師や看護師」でも、全てを救えない場面があることを知っています。
では、あなたが自分の人生や日常の中で取り組んでいる助け合いや責任においても、この「トリアージの意識」を持つことがありますか?
もちろん、全員を助けたいと思うのは、もちろん素敵なことです。
ですが、それであなたの家族、親しい友、ペット、最も身近な人たちが犠牲になってはいませんか?
「世界を変えたい」という思いが苦しみに変わるとき
もしかしたら、あなたは職場でも、自分の仕事で手一杯なのに、同僚が困っているとつい手を貸してしまうタイプかもしれません。
たとえそれで自分に負担がかかっても、「あの人が楽になるなら」と思ってしまう。そしてそのツケを払うのは結局、自分自身。
あなたの優しさが苦しみになるとき
あなたは、仕事をしていく中で、自分が抱えきれないほどの重さを一人で抱え込み、苦しんでいるかもしれません。
たとえば、次のような状況を思い浮かべてください。
プロジェクトを抱えすぎて疲労感に襲われるとき
部下や同僚が困っていると「放っておけない」と感じ、あなた自身の仕事も忙しいのに、つい手を貸してしまうことはありませんか?その結果、気づいたら残業を重ね、自分のプライベートな時間も削られてしまう。
家庭での役割も完璧に果たしたいとき
職場だけでなく、家に帰れば「頼れる父親・夫」でありたいという気持ちが強いのではないでしょうか。家族のために力を尽くしたい。けれど、全てを抱え込んでしまうと、自分の体力も気力もどんどんすり減ってしまいます。
このように、優しさが「苦しみの原因」に変わってしまうと、もともと抱えていた責任感が逆に自分を追い詰める方向へと向かってしまいます。
救える範囲を意識して、心を軽くする
あなたが抱える範囲は、「両手でしっかり支えられる程度」で十分です。
もしその両手に持ちきれない荷物を抱えてしまえば、自分も、そして救おうとしている人たちにも結局力を分散できず、皆が苦しむことになります。
救える人に向き合うということ
一度、「全ての人を助ける」という考えを手放してみてください。
そうすることで、本当にあなたの助けが必要な人が見えてきます。
たとえば、「どうしても無理なときは少しだけ助ける」姿勢を持てば、同僚たちも「少しの頼り方」で周りと支え合う意識が生まれ、職場全体がより効率的に協力し合えるようになるでしょう。
また、自分の余裕を保つことで、家族にとっては「常に穏やかで、頼れる父親・夫」の姿でいられるようになるのです。
責任を背負い込まないための具体的な方法
具体的に、あなたが過度な責任感を軽減するためにできることを考えてみましょう。
一日の中で“頼られない瞬間”を作る
一瞬で良いので、全てを無視してください。
「やらない」と決め、自身に集中する習慣を始めます。
家庭での役割をシェアする
できないことは、ちゃんと言う。
家族は助け合うものです。ですが、できないことはちゃんと言うべきです。
できないこと、できない約束はしないことで、一時的には、「なんでやってくんないの?」と反感を買ってしまいます。ですが、長期的に見れば、あなたの心身が健康である方が、家族の関係は維持できます。
そこを見誤ってはいけません。
自分の時間を確保する
上記のこととも関連しますが、週に1度は自分だけの時間を持つよう心がけてください。散歩や読書、趣味の時間など、自分をリセットする時間があることで、翌日からの仕事や家庭での役割にも落ち着いて向き合えます。
あなたの限界を越えずに救える「適切な範囲」
あなたは、あなたの「持てる範囲」を超えてしまうと心が悲鳴をあげます。
目の前の人が困っているときに手を差し伸べることは、確かに優しさの表れですが、それが自分の限界を超えてしまうなら、もはや優しさではなく無理を重ねる行動に変わります。
「全員を助けよう」という考えは一旦手放してみて、「自分が無理なく向き合える範囲の人たちを救う」ことに目を向けましょう。
救った人がまた、誰かを救う。
その流れを作ることができれば、最終的に周囲がつながりあって数え切れないほど多くの人を救うことに変わります。
だから、あなたが全員を助ける必要はないんです。
ヒーローじゃねえ
あなたは、あなたが支えられる範囲で力を尽くせば、それだけで十分です。
あまりに重すぎる荷物を背負わずにいられることで、余裕をもって周囲と向き合える、穏やかな自分を保つことができるのです。
「全員を助ける」なんて考えず、心に余裕を持って目の前の人に向き合ってください。
あなたは、
ヒーローじゃねえ。
全員を助けたいなんておこがましい。
あなたは、自分と最も近しい人を守れる、「あなたが愛する人たちを守れる『誰かの大切な人』」になってください。
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この記事の作成した「まさみ」については、こちらに自己紹介がございますので、もっと知って頂けると嬉しいです。
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