君の心に浮かんだことを知りたい。

綺麗に着飾った言葉を書く人間がいる。
僕なんかはつい馬鹿にしてしまう。浅いなー、とかつい評価してしまう。

でもさ、実はその人の心の中を覗くとドロドロのヘドロかもしれない。
僕では想像できないような、とんでもなく辛いことを経験しているのかもしれない。とんでもなく深い感情を味わっているのかもしれない。ただ言葉で表現できないだけ。

文章でも分からない、会ってみても分からない。
そういうものってあるんだよな。
その人の中で、表現できずに埋もれていくものってあるんだろうな。心に浮かんで、すっと消えていくもの。いいなあ、知りたいな。表現できないままでいい。そのまんま知りたいな。君のこと。

あなたの心に浮かんだもの。
触ると私の手が透明になるくらい、透き通った美しさを放っているかもしれない。ああ、もったいない。僕に見せてほしいのに。すぐに消えちゃうんだ。僕に教えてほしいのに。世の中の言葉の数じゃ足りないかもしれない。


僕は目に見えるもので判断するしかないからさ。
いやいや、なんで判断を下さないといけないかってところだけれど。
だからこそ、神様の出番である。
だからこそ、人は人を裁くことなど決してできないのだ。
人の心までは見えないのだから。だって、それが本当でしょう。


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