暗いふち 吸い込まれそうな その背中 しようもなくて 肩に置いた手 ーーーーーーーーー 見えなくて 信じるものが 唾を吐く 沈む心を 繋ぎ止めた手
帰り道 耳をつんざく 音の波 猫のあくびが 止める大雨 ーーーーーーーーーーー 傷ついた 君の心が とめどなく 僕の心に 降らす血の雨
僕は傘でなくてはならない きみの悲しさを雨で例えるなら 僕は根っこでなくてはならない きみの可憐さを花で例えるなら 僕は太陽でなくてはならない きみの美しさを月に例えるなら 僕は僕でなくてはならない きみをきみとして愛するならば
すりきれて 血の通わない この日々よ きみの頭上に 光れ稲妻
ある朝に 何かを捨てられない僕が 手を合わせて祈ること 世界平和ときみの幸せ
砂の跡 あそびの名残 なぞる足 きみはここから 僕はどこまで
心地よいオレンジの光線で 人の頬を緩ませて まあるく繋げる夕日 夜ご飯が鳴らす通知
生ぬるいどろで眠るような朝、 起き抜けのきみには とびきりのいいコーヒーを ひどく静かに切り裂くような夜、 体を横にしたきみには とびきりのいいストーリーを
悲しみが 君の心を 満たす頃 ベランダの隅 積もる星屑
100万通りの喜びを たった一言で想起させ 100万通りの怒りを たった一言で昇華させ 100万通りの哀しみを たった一言で和らげて 100万通りの楽しみに たった一言で火をつけるような そんな人にわたしはなりたい
浮き沈みにこそ強い日の光 夜明けの街、家々に灯り いつだってこの瞬間が はじまりなんだ
飛びついた これではないと 知りながら その窓の先 無数の月ども ------------------ 窓の外 仲間入りでも 望むのか 心地良い風 美しい月
壁のキズ どうか遊びの 跡であれ
やれるだけ やってみるので 果てたらば りんごの木でも 植えてください
退屈な 日々の鬱憤 濾過してよ 平穏な日々 求めるくせにさ
語りきれないあの人の 計り知れない悲しさに ただ生きれない僕たちの まだ死にきれないこの想い