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生ぬるい熱意
自分の生ぬるさに腹が立つ。
やってみたいこと、死ぬまでに経験したいこと、叶えたい夢…あるのに努力できていない。
一度折れたらすぐへこたれて、再びやる気を出すのに時間がかかりすぎている。
再び頑張るために、その熱意が生まれた経緯を書きます。
7月下旬、朝ドラで存在を知った某女優さんにファンレターを書いた。
“なんて繊細なお芝居ができる人なんだろう”
と、純粋に感銘を受けた。
気がつけばSNSを追っていた。某情報番組に番宣要員として出演していた彼女は、役柄とはまったく異なる、朗らかで明るくてよく笑う方だった。一瞬で虜になった。
“この人の演じた他の役柄も観たい!!”
そう思った私は、過去出演作を調べて、アマプラやYouTubeで観られるものは観て、配信のないものはTSUTAYAでDVDを借りた。
私は彼女のファンになったと同時に、彼女が演じる現場で制作スタッフとして関わりたい、仕事がしたい、お芝居に真摯に向き合う彼女と仕事ができたらどんなに幸せなことだろう、と思った。
手紙にはまず、お誕生日おめでとうございますから始まり~、彼女のお芝居の好きな所、好きなシーン、感動を与えてくださりありがとうございます。としたためた。
そして、自分が今おかれている現状について、(この3月に番組制作の専門学校を卒業したこと、制作実習に演出部として携わり、燃え尽きてしまったけれど、もう一度作品を作ってみたいと思えたこと。いつかお仕事ご一緒したいこと)を書いた。
本来なら新卒入社後半年経っている。現場で頑張っている同級生の存在と比較すると、何もしていない自分が恥ずかしかったが、紛れもない事実、現状。自分を認めるしかなかった。
そして、今振り替えると反省点が山のようにあるけれど、当時の自分が全力を注いだ作品、頑張った証として認めてほしくて、その矛先が(絶対お仕事忙しいのに)彼女に向いてしまい、
制作実習で作った約30分のドラマのQRリンクを添えて、「観ていただけないでしょうか」と書いた。(大変おこがましい限りである…🤦♀️)
ファンレター…というより自己肯定感をあげたいがためのものになってしまったが、郵便に出せた。
でも、とにかく「あなたのお芝居が大好きです」「これからも応援しています」というファンがいるということが伝わりますように!
そんな思いでいっぱいだった。
……
9月上旬、18時半。
家族から「届いてるよ」と一通の封筒が手渡された。黄色い封筒に宛名はボールペン字で確かに私宛だった。裏に返すと、大きなお花のシールが目についた。そしてそのすぐ下に記載されていた送り主は………
「…………!?!?!?!?」
見た瞬間に時が止まった。
信じられない。
ファンレターを送った彼女の名前が書いてあった。
ムリムリ無理無理ムリムリ無理無理。
動揺が押さえられずに、その手紙を布団の中に隠した。
5時間後、23時半。
そろそろ寝なきゃ、その前にお手紙を開封せねば……。
今までこんなに動揺と嬉しさと興奮が合わさることがあっただろうか。
意を決して封を開けた。大きなお花のシールが破れないように丁寧に開けた。
……
読んでいる途中から涙が止まらなかった。
彼女のお芝居を観て救われたのはこちらなのに、お礼を言いたいのはこちらなのに、彼女からのお手紙には「色んな作品を観てくれてありがとうございます」としたためられていた。そして、恩着せがましく「(制作実習で作った作品を)観ていただけないでしょうか」と添えたものにも、丁寧に感想を添えてくださった。そして、こんな私に対して「いつかお仕事ご一緒しましょう、楽しみにしています。私も頑張ります」と添えてくださった。
本当になんということでしょう。
信じられません。彼女に私の存在が伝わった。いちファンとしての存在だけでなく、いつか対面する仕事相手として、真摯にお返事を書いてくれたのである…。
…
その出来事からもう一ヶ月半。私がファンレターを出してからもうすぐ3ヶ月が経とうとしている。
制作スタッフになるための努力、ほんの少ししか出来ていない。とある企業に、エントリーシートを出したもののなんの音沙汰もないこと、卒業校の就職支援室を頼った企業から面接をしえもらえるかも!でも今月は忙しいと言われて取り合ってもらえないことにへこたれた。
たった二社しか受けられていない。
未だに私はスタートラインにすら立てていない。
このままじゃ、ファンレターを送った時の熱意を持った自分と、返信してくださった彼女に失礼極まりない。
これ以上、へこたれている時間はない!
その決意を込めてここにしたためます。
2024.10.22(火)深夜1:09
拙い文章を読んでくださり、ありがとうございました。🙇♀️