第55回【孫子の兵法15】~すべてが幸せのために~
本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。
『尽(ことご)く用兵の利(り)を知ること能(あた)わざるなり。
善く兵を用いる者は、役(えき)は再(ふたた)び籍(せき)せず、
糧(りょう)は三度載(さい)せず。
用を国に取り、糧を敵に因(よ)る。
故(ゆえ)に軍食(ぐんしょく)足(た)るべきなり。』
〇現代語訳
長期戦の損失を熟知しなければ、戦いによる利益を知る事は出来ない。
食糧を敵から奪えば、苦しむ事はない。
◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。
作戦において勝つ方法ばかりを考えがちだが、それと同じくらい「どうなると負けるか」を知っておく事が重要である。
「不利を理解してこそ、有利に戦う策が立てられる」と説く。
スタッフも選手も、他のチーム同様、勝ちたいと願う。
皆、目標は同じであろう。
異なるのは準備の仕方である。
常に最悪を想定し、準備出来るか否か。
全体練習では、個の練習量がどうしても減少する。
とても効率の悪い練習とも言える。
よって、全体練習でしか出来ないメニュー以外は、なるべく個人練習に切り替えるべきである。
理由は選手夫々、強化すべきものが異なるから。
ここでのタイトル
『常に最悪を想定して準備せよ』
本日のミーティングはここまで。