西南学院大学野球部 監督 東和樹

目標より夢を語り続ける西南学院大学野球部監督の東和樹です。 毎週開催している全体ミーティングの内容を2分で読めるように一挙公開します。 本来ミーティング内容は極秘ですが、勇気をもって公開します。 「教育の現場に新しい風」を起こすことができれば嬉しいです。 鹿児島生まれ

西南学院大学野球部 監督 東和樹

目標より夢を語り続ける西南学院大学野球部監督の東和樹です。 毎週開催している全体ミーティングの内容を2分で読めるように一挙公開します。 本来ミーティング内容は極秘ですが、勇気をもって公開します。 「教育の現場に新しい風」を起こすことができれば嬉しいです。 鹿児島生まれ

最近の記事

第63回【孫子の兵法23】~すべてが幸せのために~

本日は第三章「謀攻篇」の続きを話します。 『百戦百勝は善(ぜん)の善(ぜん)なる者に非(あら)ざるなり。戦わずして人の兵(へい)を屈(くつ)するは善の善なる者なり。』 〇現代語訳 100回戦い、100回勝ったとしても、それは最善の勝ち方とは言えない。 戦わずして相手を屈服させる事こそ、最善の勝利であると。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 勝っても何も得るものもなく、残るものも存在しなければ、戦う意味がないと説く。 また勝てる相手とし

    • 第62回【孫子の兵法22】~すべてが幸せのために~

      本日から第三章「謀攻篇」についてミーティングで話した内容を記事にします。 『孫子曰(いわ)く、用兵の法(ほう)は、国を全(まった)うするを上(じょう)と為(な)し、国を破(やぶ)るは是(これ)に次(つ)ぐ。』 〇現代語訳 孫子は言う。 戦いは、原則として敵国を傷つけることなく、その国力を保全したまま勝つのが上策であり、敵国を打ち破って勝つのは、これに次ぐものである。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 戦う目的を見失ってはいけないと説く。

      • 第61回【孫子の兵法21】~すべてが幸せのために~

        本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。 『兵を知るのは将(しょう)、生民(せいみん)の司命(しめい)、国家安危(あんき)の主(しゅ)なり。』 〇現代語訳 戦いの事をよく知る将軍は、国民の生死、国家の安泰と危険を左右する最も重要な人物。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 優秀なリーダーは、しっかりした戦略を持ち、一番になれるだけの運と実力を有する人物である。そういう人の下で力を尽くすのが己の為であると説く。 伝統校と呼ばれるチームが存

        • 第60回【孫子の兵法20】~すべてが幸せのために~

          本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。 『兵は勝つを貴(たっと)び、久(ひさ)しきを貴(たっと)ばず。』   〇現代語訳 戦いは、勝つ事が大事であるが、泥沼化は避けなければならない。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 〇目先の事だけを考えてはいけない。長期的展望が必要であると説く。 〇目標設定の方法幾つか挙げる。 ⑴三点セット法~テーマ・達成レベル・達成時期で設定する方法 ⑵ベンチマーク法~ライバルを水準点に設定する方法 ⑶ランクア

          第59回【孫子の兵法19】~すべてが幸せのために~

          本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。 『卒(そつ)は善(よ)くして之(これ)を養(やしな)わしむ。是(これ)を敵に勝ちて強(きょう)を益(ま)すと謂(い)う。』 〇現代語訳 捕虜は手厚く保護する。これにより戦力増強になる。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 〇敵より仲間を増やすべきと説く。 〇相手を無傷のまま味方に取り込み、相手の持つもの全てを自分のものにした方が自分にとってプラスとなる。 人の批判や文句を言ってはいけない。 誰に

          第59回【孫子の兵法19】~すべてが幸せのために~

          第58回【孫子の兵法18】~すべてが幸せのために~

          本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。 『敵を殺す者は怒(ど)なり、敵の利(り)を取るは貨(か)なり』 〇現代語訳 敵を殺すのは怒り、敵の兵器や物資を奪うのは利益を得る為である。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 意見が対立しても相手の言い分を聞きながら、相手の有する能力や知識などを自分のものにすべきと説く。この考え方が「敵の利を取る」である。 宮本武蔵の「我以外皆師なり」という辞が、同じような意味ではないだろうか。 自分以外の人を

          第58回【孫子の兵法18】~すべてが幸せのために~

          第57回【孫子の兵法17】~すべてが幸せのために~

          本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。 『智将(ちしょう)は務(つと)めて敵に食(は)む。』 〇現代語訳 優れた将軍は、遠征に出た場合、敵の食糧を相手から奪う。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 〇自分にとっては不得意分野でも、それを得意とする人はいる。 そういうエキスパートをうまく使いこなす事も自分の実力のうちと説く。 人それぞれ、得意な事、不得意な事はある。 不得意な事(短所)より得意(長所)な事を更に伸ばす事に専念せよ。 幣

          第57回【孫子の兵法17】~すべてが幸せのために~

          第56回【孫子の兵法16】~すべてが幸せのために~

          本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。 『国の師(し)に貧(ひん)なるは、遠く輪(おく)ればなり、遠く輪れば則(すなわ)ち百姓(ひゃくせい)貧(まず)し。』 〇現代語訳 国が疲弊し、貧しくなるのは、軍隊用に遠くまで食糧などの物資を運ぶ為である。それにより、国内の物資も減る事になる。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 不得意な分野の戦いであるなら、無理して戦うなと説く。 まず、その不得意分野を磨くことが先決である。 特に体の弱い部分は

          第56回【孫子の兵法16】~すべてが幸せのために~

          第55回【孫子の兵法15】~すべてが幸せのために~

          本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。 『尽(ことご)く用兵の利(り)を知ること能(あた)わざるなり。 善く兵を用いる者は、役(えき)は再(ふたた)び籍(せき)せず、 糧(りょう)は三度載(さい)せず。 用を国に取り、糧を敵に因(よ)る。 故(ゆえ)に軍食(ぐんしょく)足(た)るべきなり。』 〇現代語訳 長期戦の損失を熟知しなければ、戦いによる利益を知る事は出来ない。 食糧を敵から奪えば、苦しむ事はない。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のように

          第55回【孫子の兵法15】~すべてが幸せのために~

          第54回【孫子の兵法14】~すべてが幸せのために~

          本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。 『兵は拙速(せっそく)なるを聞くも、巧久(こうきゅう)なるを未(いま)だ睹(み)ざるなり。 夫(そ)れ兵久(ひさ)しくして国に利(り)あるものは、未だこれ有(あ)らざるなり。』 〇現代語訳 戦争は、戦い方が悪くても早く決着をつけるのがよく、戦い方が上手でも長引くのは良くない。長期戦で利を得た国の事をこれまで聞いたことがない。 ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 延長戦になると、特に投手の負担が増す

          第54回【孫子の兵法14】~すべてが幸せのために~

          第53回【孫子の兵法13】~すべてが幸せのために~

          本日は第二章「作戦篇」の続きを話します。 『兵を鈍(にぶ)らせ鋭(えい)を挫(くじ)き、城を攻むれば則(すなわ)ち力屈(つ)き、久(ひさ)しく師(し)を暴(さら)さば則ち国用(こくよう)足(た)らず。 夫(そ)れ兵を鈍らせ鋭を挫き、力を屈(くっ)し貨(か)を殫(つ)くせば、則ち諸侯(しょこう)その幣(へい)に乗(じょう)じて起こる。 智者(ちしゃ)ありと雖(いえど)も、其(そ)の後を善くすること能(あた)わず。』 〇現代語訳 戦争が長引けば、兵は疲れ士気も下がる。その状態

          第53回【孫子の兵法13】~すべてが幸せのために~

          第52回【孫子の兵法12】~すべてが幸せのために~

          本日から第二章「作戦篇」について話します。 『孫子曰(いわ)く凡(およ)そ用兵(ようへい)の法は、馳車千駆(ちしゃせんし)、革車千乗(かくしゃせんじょう)、帯甲十万(たいこうじゅうまん)、千里(せんり)に糧(りょう)を饋(おく)る。 則(すなわ)ち内外(ないがい)の費(ひ)、賓客(ひんきゃく)の用(よう)、膠漆(こうしつ)の材(ざい)、車甲(しゃこう)の奉(ほう)、日に千金(せんきん)を費(つい)やして、然(しか)る後(のち)に十万の師(し)挙(あ)がる。』 〇現代語訳

          第52回【孫子の兵法12】~すべてが幸せのために~

          第51回【孫子の兵法11】~すべてが幸せのために~

          本日も第一章「始計篇」の続きを話します。 『未(いま)だ戦わずして廟算(びょうさん)して勝つ者は、算を得ること多ければなり。未だ戦わずして廟算して勝たざる者は、算を得ること少なければなり。算多きは勝ち、算少なきは勝たず。 而(しか)るを況(いわ)んや算なきに於(お)いてをや。 吾(わ)れ此(こ)れを以(もっ)て之(これ)を観るに、勝負見(あら)わる。』 ◎現代語訳 以下の観察をもって事前にその勝敗を明確に知るべきである。 戦いの前に敵との比較をし、勝つと判断した場合は、敵

          第51回【孫子の兵法11】~すべてが幸せのために~

          第50回【孫子の兵法10】~すべてが幸せのために~

          本日も第一章「始計篇」の続きを話します。 『故(ゆえに)に能(あた)うも之(これ)に不能を示し、用なるも之に不用を示し、近くとも之に遠きを示し、遠くとも之に近きを示し、利にして之を誘い、乱にして之を取り、実にして之に備え、強(きょう)にして之を避け、怒(ど)にして之を撓(みだ)し、卑(ひ)にして之を驕(おご)らせ、佚(いつ)にして之を労(ろう)し、親(しん)にして之を離す。 其(そ)の無備(むび)を攻め、其の不意(ふい)に出(い)ず。』 ◎現代語訳 *戦いとは、敵を欺くこ

          第50回【孫子の兵法10】~すべてが幸せのために~

          第49回【孫子の兵法9】~すべてが幸せのために~

          本日も第一章「始計篇」の続きを話します。 『兵とは、詭道(きどう)なり。』 ◎現代語訳 詭道の「詭」は、偽るとか騙すという意味(正道の反対)。 兵というのは、兵士の事ではなく「戦い」の事。 つまり「兵は詭道なり」とは、「戦いは騙し合い」となる。(駆け引き) ◎これを私なりの解釈でミーティングを行うと以下のようになります。 そもそも戦い(勝負事)はすべて騙し合いである。 「騙し合い」と聞くと、卑怯なモノ、良くない考え方、と感じるでしょう。 この騙し合い(駆け引き)こ

          第49回【孫子の兵法9】~すべてが幸せのために~

          第48回【孫子の兵法8】~すべてが幸せのために~

          本日も第一章「始計篇」の続きを話します。 出版されている孫子の兵法に纏わる本は、殆どが幾つかの辞を抜粋し、それに対しての説明の内容ばかりでした。 そこで全文を読んでみたく、40冊ほどの本を買い集め、どうにか全文揃ったと思います。 全文を揃えた以上、私なりに指導に役立つ本に出来ないかと試み、5年ほど前に完成しました。その内容をミーティングで活用し、そしてnoteにて順番に記事にしています。 孫子の兵法は、現代語訳にして25000文字くらい。 400字原稿用紙にすると6

          第48回【孫子の兵法8】~すべてが幸せのために~