【なんじゃこりゃ~】#51
五十年(いそとせ)の
重ねし学び舎
合唱の
ひびきあふ声
ほとばしる生
こんにちは。
今日も、このブログを開いてくださって、ありがとうございます。
先日、ある中学校の創立50周年の記念式典に
参列させていただきました。
その時に、私が感じたことが、冒頭の
「なんじゃこりゃ~」
です。
何があったかと言うと、
その中学校では、この記念式典の主役は誰か?
を考え、その思いで作りあげられた式典、
その式典が私の想像とは全く違うものだったんです。
先生方を始め大人たちの、出した答えは、
記念式典の主役は、生徒たち。
そのため、
メインは、生徒たちが作り上げたステージ。
司会も中学生。
体育館の舞台の幕が開くと、
そこに現れたのは、合唱する生徒たち。
やっと、マスクが取れて、
声を合わせて歌った曲は、
歌える喜びに満ち溢れたものでした。
そして、
その後は、各学年の代表の生徒さんが、
自らテーマを選んで、
調べたことや、自らの思いを乗せて、
プレゼン発表が行われました。
ステージの上から、
学校の先生、地域の方々、PTAの代表の保護者の方など、
大人たちを目の前に堂々と、
原稿も見ずに、発表をされていました。
本当に、素晴らしい発表でした。
特に、印象に残ったのは、
「サード・プレイス」についての発表でした。
こんなに安全・安心な国で、
幸福度は高くなく、
若者の自殺率が高いのは何故なのか?
その疑問から、見つけたのが、
「サード・プレイス」の存在が重要ということ。
レイ・オルデンバーグの提唱したことを紹介しながら、
サード・プレイスを「自分にとって心地よい場所」
と位置づけ、
一瞬、一瞬のかけがえのない出会いを大切にすべき
と声高らかに、訴えました。
そして、「愛情」がサード・プレイスからのメッセージである
と結びました。
自らが設定したテーマに向き合い、
臆せず、発表できる生徒一人ひとりの素晴らしさ、
将来が頼もしく思える成熟度。
このすべてが
「なんじゃこりゃ~」でした。
公立の中学校だって、
ここまでの大人顔負けのものを
堂々と作り上げられるんだなぁと思いました。
これは、
地域の方々のお力も大きいのだろうなと思います。
学校の、生徒に対する関わり方も、
もちろん大切だけれど、
地域として、子どもたちを時には厳しく、
時には、温かく見守りながら、
一緒に暮らしていく、一人の個性ある人間として
接してこられた賜物なのではないかと思いました。
まだまだ、未来はある。信じられる。
こんな素晴らしい記念式典に参列できたことに、
本当に感謝でいっぱいです。
最後に、
彼らが大切にしていることをお伝えさせてください。
「一生懸命は、カッコイイ。」
最後まで、読んでくださり、ありがとうございました。