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どうしたら、こうなるの?

昼食は終わりました。

皆んな、無事にご飯は食べられました。

問題児も楽しそうに皆を回り
ご飯を口の中に入れてもらっています。

拓ちゃんはお箸を持つことはしません。
それでも
お気に入りのお茶碗はいくつも持っています。

例のドジョウ片手に食べています。
ご飯も味付け海苔に巻いたものしか食べません
おかずも指をさされたものを口に入れます

まるで鳥の世界です
このように養っています。

こうなったわけはあるのです。

誰も拓ちゃんには注意はしません。
言ったら
何をされるか分かったものではありません

で、お昼は終わりました。
一応母親として言います。

「悪いことしないでね」
「うん」
「拓ちゃん。お返事は、ハイだよ」
「分かった、ハイ」

夕方
仕事から帰ってきました。
珍しくおばあちゃんに
抱かれてテレビを見ています

「座敷に行ってみて」
おばあちゃんからひと言。

胸騒ぎは通り越しています。
あの20枚の障子半分が
手の届き所のサンがおられています。
メチャメチャになっています。

きっとウルトラマンが飛んで行ったのでしょう。

そう思うことが一番です。

皆んな見て言うべき言葉がありません

どうしたらこうなるのか、

おばあちゃんと拓ちゃんが一緒に来ました。
「駄目だね、みんな、新しくしないと」
おばあちゃん、こともなくいって茶の間に戻りました。
壊した人はニコニコしながらついていきました

見て分かる、修復不可能だとは

拓ちゃん、この家の力関係は理解しているようで。

子供は鋭いです。

こんな感じで育った人です。

毎日、何もなく穏やかな日はありません。

ありがとうございました。
毎日が情操教育です。
今夜も楽しい夜をお迎え下さい。

今回で拓ちゃんの話は休ませていただきます。
機会がありましたら再開しますので
よろしくお願いいたします。




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