3年4組、一人かけ、二人かけ、恩師も生涯を閉じました
担任は、教師人生で
お前たちが一番可愛いかったと言ってくれていました
屑と言われれば言われるほど大切にしてもらいました
最後の入試追い込みは
先生は毎晩私たちの家を見回っていたそうです
誰がどこの部屋にいるか
家の明かりを見当に回ってくれたそうです
そんなこととも知らずに私たちはのんびり暮らしていました
時々。先生が昨夜は何時まで勉強をしていたと聞かれても
素直な私たちは何時までと小さな声で答えていました
先生が回っていたのも知らないのですから
どんなことも言えたものを正直に答えていました
多分。先生が確認した時間とのずれが
あれば回ることはやめていたかもしれません
それほど、先生には噓はつきませんでした
先生は3ケ月毎晩回ったと合格の日に言っていました。
お前たちが頑張っているのに寝ていられなかった・・・・と
皆んな。思ったと思います
もう、少し真面目に勉強をすればよかったと
「よかったな!、明日から頑張るんだぞ」
こうして送られ私たちは大人になり
一人かけ、二人かけ
先生は数年前に友達と温泉に行き
湯船の角に座ったまま生涯を閉じました
最後まで、屑と言われた私たちを案じていたと思います
私が最後にあったのは
梨を持っていったときでした
「お前になんか、貰わなくても買えるから
何も持たずに顔を見せろ、・・・な」
私たちが、どれだけ成長しても
先生には私たちは15歳だったのだろうと思いました
最後までお付き合いいただきありがとうございました
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