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悔し涙と共に飲む酒の味
「りりちゃん今夜は飲もう!」
「どうしたの?」
「今夜は酔い潰れるまで飲むから
そのつもりでここへ出て来てね」
「介抱人が来るから心配しなくて大丈夫だから」
そうだ、今夜は酔いつぶれたい
と、頼んでおいた
酔い潰れた私を介抱してくれるように
準備を整えて出かけた
女二人飲み始めた
焼酎で始まりこれだけで飲むことにした
居酒屋で、焼酎を飲んでいる
私は焼酎はめったには飲まないが
店には連絡が入っている
つまみを十分に出すこと
焼酎は私の望みの物を飲ませること
二人で数本飲んで目の前においてある
介抱人が来たのは10時頃だったと思う
『どうだね?まだ正気か?」
りりちゃんと何を話したかは覚えていないが
潰れるには至っていなかった
酒って本当に潰れることがにあるのか不思議だった
その後も飲んだが結局は潰れなかったが
これが酔うことだとは知ったが
私は潰れないのだと
どんなに飲んでも正気だと
その後はりりちゃんと飲んでもほどほどに読むことにした
酒がうまいとも知らない
「何かあった?」
あの時彼女は聞いてくれたが返事はしなかった
悔しさのあまり言葉には出せなかった
ただ、飲んで忘れられるのか試してみたかった
それに一役買ってくれた人がいたが
解決にはならなかったが
で、数日後に
偶然事故にあい2カ月近く入院した
忘れたかった
人は勝手だと
一番汚いところを私に歩かせて
責任を押し付けて
自分たちが安泰になれば
悪いのは私だと
こんな結果
俺たちは望んでいなかったと開き直った
これで、信頼感は失せた
で、この入院を機に
私はこの家で暮らすことはなくなった
で、終わった
元夫、拓の一言は衝撃的な裏切りの言葉だった
こんな経験から
その後、拓から何を言われても
心の中で生涯忘れるものか
そんな思いだけがこの身を
包んで生きてきたような気がする
悔しさから飲んだ酒はこれが一度きりだった
最後までお付き合いいただきありがとうございました
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