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【その7】男と女の世界、話は終わったこれで無事に済むはずがないのが面白いのだ


5時にお出ましか?

あんたはいいよ、何時でも来られるよ

日中、社長室で寝ていられるから

しかし、なんて言って自宅を出てくるのだ

人の家の言い訳なんて私が考えることではないが
此処までになると怖いよね

「おはようございます」
まあ、礼儀だね、朝の挨拶

「昨日の話聞いた」
開口一番、その話かね

そうだ、報告しなければ
「昨日100万円もらったけど。残り返しますか?」
貸し切りでやったが、みんな遠慮して使いきれなかった

私も正直だ、?
違うのだ
こいつに筒抜けに話すやつがいたからだ

「昨日払っておいたから要らない」

「お金持ちは違うね、あそこまでやるの?」

「よかっただろう? 
 これでお前を口説く男はいなくなっただろう?」

「うれしいよね、これで客がいなくなったね」
「私も聞いてみたいね、2時間で500万円だって言われて
断る女がいるのかね

こいつ面白そうに笑いながら

「いるだろう、俺の目の前にいるよ」
と言っている
「聞きたいけど、断らなかったら、どうするつもりだったの?」
私は、そちらを聞きたかった
「大丈夫だ。お前は断る」
私を信用している?まさかね
「理由は?」
聞くだけあほらしいが参考までにきくか?

「俺にこれ以上恥はかかせたくないだろ?」

「500万でもナビカナイッテね
満足かね?]

「それより、あんな役、つとめた人もすごいね
頼んだの?」

「俺が?  しないよ。」

「お互い虫よけになっただろ?」

「うるさいんだってさ」

お誘いが、か?

「もう、客も来ないだろうな」

「女たちはどうなの?」

「危ないね、言いたくないけどね」

「ママが元気になればいいよね」

「もう、面倒な奴も来ないだろから、
安心してやっていればいいよ」

「知っていたのか? あれと俺のこと」

「聞かれたことあったから、名指しだったからね
そんな話をする人でないから
お仕事かってね、」

「あんたを知っている人は公然の秘密だから、
誰も余計なことは言わない
皆んな、商売が大切だよ、
あんたに渋い顔はされたくないでしょうからね」

「お前はいい女だ、物分かりがいいね?」
「昨日、先生来ていたよ}
「うん、知っている」

「楽しそうだったよ!」

「念を押すが2年だからな」

わかっている、もういやだ。
女のあのやり方ではカウンターを任せられるのがいない
分らないと思っているのが怖いね

バーテンダーを探すかな?

でも、やめておく。
あの連中と同じでは私がつかれる
それにカクテルは出ないし
少しなら自分でできるし.  やめておく

店の中で男と女の騒ぎはたくさんだ

必ず、男が入ると起きる
男は客だけで沢山だ

「まだ、俺に店に、こいっていうか?」

「言わない、面倒はたくさん」

「そうだお前に話があった
着物を作ってやるから店には着物で出ればいいいね」

「何枚か持っていただろ?
今夜から、そうすればいいね
昼頃来るから、呉服屋に行っておいで」

話は簡単に決まった

私知っているんだ。
こいつが誰も知らない金を持っていること

「着物で、でるの?  そうなら自分で縫うよ。」
何故、着物?

これには理由がある
まあ、いいやね、決まったことだから

これで男の騒ぎも収まった

ありがとうございました
今夜はゆっくりお過ごしください



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雪絵
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