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中秋の名月によせて

都会育ちの人には縁遠い行事が田舎には残っています

この日は子供たちのお小遣い稼ぎの日です
これも年齢制限があって小学生までです
多分、この年齢制限は穢れの知らない
神様のお使いなのかもしれません

この子たちは一軒一軒家を廻り
藁でできた「ボウジボ」を地面に打ちながら
五穀豊穣の祈り歌を歌います

そして、この神様のお使いの子たちに家々は
感謝を込めて貢物を捧げます

ここまで書くと、
なんとも風情のある話なのですが

この神様のお使いも世間の垢にまみれてきていて
貢物は現金だけを受け取るようです

時代の流れで神様も現金主義のようです

もっと、すごいのは、今夜は何軒回るから
幾らの稼ぎだと計算してくることです

神様のお使いは一軒一人幾らの
稼ぎだと考えてくることです

回る前から計算はばっちりです

ですから、祈り歌にも心はこもっていないと思います

そんな中秋の名月でした


ありがとうございました
今日もあと半分です
お気をつけてお過ごしください






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雪絵
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