自己紹介
2004年、26歳の時に兵庫県川西市で自動車板金塗装の開業。
2023年現在時点で19年間事業を継続し、この業界に関わり27年となります。
この業界で板金塗装の職人の立場と、経営者の立場を経験していく中で、これからここでご紹介していく自動車補修用塗料の計算システムがどうのように出来上がっていったのかを説明させて頂きます。
はじめにぼんやりと原価管理の必要性を感じ始めた時期は2018年の価格改定の時でしたが、そのときはアイデアが浮かばずに流れていました。
2022年より社内用に1台毎に掛かる材料費や、塗料の原価管理用のシステムを作り始め、厳密な原価管理を始めました。
そして、自分自身が塗料や材料を「仕事を完結させるための道具」の意識をしていることと、「塗料や材料は在庫の商品であること」に気付きました。
この業界の材料や塗料とは水物に近い存在で、作業内容や塗色により変動する原価はその都度電卓で計算する気にもならないですし、日々の作業に追われる中この業務をこなしていくことは不可能に近いです。
そして、保険協定の時に提示される塗装材料費は皆様もご存じの通り対応単価に対し指数を掛け、その価格のパーセンテージで求められ提示されますが、現在その提示額の殆どが原価割れの数字です。
この時には実際の原価を0.1グラム単位、1円単位で把握することが出来ている私には到底納得のいく価格提示ではありませんでした。
例えるなら、仕入れした部品の価格が分からなければ実際は損失が出ていても気になりませんが、10000円の部品と分かっていればそういう訳にはいかないと思います。
塗料にも同じことが当てはまり、何色も混ぜて調合する塗料で0.1グラム当たりの価格まで管理が出来なく、原価割れを起こしていても気づいていないからこそ、その提示価格に納得せざるを得ない状況でしたし、9割以上の同業事業者様も同様の状況であると思います。
原価割れに気付いてから、仕入れ商品を原価で販売するなんていうことは商売をする上であり得ませんので、この業界の仕組みや習慣、塗色毎に調色や塗装の難易度を踏まえ、適切な利益を含めた販売価格を自動計算するシステムにグレードアップさせたものが、ここで紹介していく塗料の原価管理から請求価格までを算出するシステムです。
これからはこのシステムの紹介と、どんな活用方法が考えられるか、自動車業界のどのような業種の方が使う意味があるのか等の情報を更新していきたいと思います。
特許事務所と打ち合わせ中の内容を含むシステムのため、全ての情報を記載出来ず、不明瞭な表現によりしっかりとしたイメージが出来ないことが有るかもしれませんがご理解ください。
特許出願中の状態になってからはしっかりとした情報発信をしていく予定にしております。
なお、2023年1月28日時点では、今年の6月からシステム公開の予定としており、月額利用料は3300円(税込み)サブスクリプション形式を予定しております。
プログレスオート 代表者 櫟田裕樹
2023年6月1日 公開予定2023年7月1日 発売予定
自動車補修用塗料価格計算システム ペイテム
月額3300円~(税込み)のサブスクリプションでの販売を予定しています。
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