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相場の格言


見切り千両

買った株が値下がりしたときは、居ても立ってもいられない気持ちに襲われ、迷いがではじめます。損には違いないがそれによって大損が避けられるのなら、千両の価値があろうという格言です。

売り買いは三日待て


売り買いはあせらず三日待つのが良いということ。じっくり研究せずにあせると、失敗するという考えです。

眠られぬ株は持つな

一つの銘柄に全資金を投資したり、潰れそうな企業の株を持っていたら平常心で正しい投資判断はできません。株式投資をするには余裕のある気持ちが大切であるという考えです

売りにくい相場は安い、売りやすい相場は高い

売りが多く買いが少ないときには、売り指値をしても買い手がいないため売りにくい。こんなときは株価は下げを続けてしまう。逆に、売り指値がすぐ成立してしまうようなときは、買いが多いので株価は高くなることが多いという格言です。

名人は相場の恐さを知る

相場のいろいろな局面をくぐり抜けてきた投資家は相場変化の恐さを知っていますから、相場を甘く見ず無理なことはしないという格言です。

利食い急ぐな損急げ

時間は利益も損失も拡大させる可能性があります。慌てて利食いするとせっかくの上昇相場に乗れないので急ぐ必要は無い。逆に損は早めに切ってしまわないとさらに損を拡大させてしまう恐れがあるから急いだ方が良い、という格言です。

株価の里帰り

株価は上がったり下がったりしても、元の水準に戻ることもある、と言う格言です。相場にはサイクルがあり、またその内に元の株価に戻るだろうという意味です。

新値にはだまってつけ

低迷を続けていた株は、上値に買いのシコリがなく、いったん上がり始めると上昇スピードが速い。上放れるにはそれなりの理由があるので素直に買ってみてはどうかという格言です。

指値を取り消すな

最初から綿密な調査と冷静な判断があれば、簡単に指値を取り消すこともありませんが、相場の動きにつれて自分の判断に対する自信が揺らぎだすと、つい指値を取り消してチャンスを失うという格言です。

相場に過去はない

「あのとき売っておけば」「あのとき買っておけば」と後悔しても後の祭りであるという意味と、過ぎたことを悔いても仕方がないので今後の投資に集中すべきという意味の格言です。

筋の耳うちは信用するな

筋というのは仕手筋などのことで、耳より情報などの上手い話に乗せられて売買してはいけないという格言です。仕手筋に限らず自分が儲けるためにあらゆる手を使う投資家もいるので、儲かりそうな情報ほど注意すべきであり、またそんな情報に左右されるよりも自分の投資を貫いた方が良いということです。

相場師は孤独を愛す

上手い投資家は人の話に左右されず、自慢話も愚痴も言わず、徒党を組むこともないという意味の格言です。人と同じことをしていては大きく儲けることはできないし、重要な局面での判断は自分一人で決めなければならないので、相場師は孤独を愛すと格好良く表現しています。

頭と尻尾はくれてやれ

投資家の心理としては「最安値で買い、最高値で売りたい」ものですが、底値で買って天井で売ることはほんど不可能で失敗しがちです。買うときも売るときも上下は少し残したほうがいいという考えです。

麦わら帽は冬に買え

人が注目する前に買えば、株は儲かるという格言です。

当たり屋につけ

思惑が当たって、儲けている人が当たり屋です。当たり屋は、それだけ研究し運もついているわけですから、まねをしてついていけば自分もその恩恵にあずかれるのではないかという格言です

掉尾の一振

年末、12月20日過ぎに相場が高くなることを言います。

買い二分に売り八分

株で利益を上げる為には「売り」が大事だという格言です。
少々買いのタイミングを間違えても売りのタイミングを間違えなければ利益を上げられるという考えです。

値上がり株より商いの出来る株を買え

新興銘柄や小型株、品薄株はちょっとした需給バランスの変動で大きく値を動かします。値が動いても出来高少ないために売買成立しないとなれば意味がありません。大きな値動きをするだけでなく、出来高がともなう銘柄を選んだ方がいいという考えです。

美人投票

新興銘柄や小型株、品薄株はちょっとした需給バランスの変動で大きく値を動かします。値が動いても出来高少ないために売買成立しないとなれば意味がありません。大きな値動きをするだけでなく、出来高がともなう銘柄を選んだ方がいいという考えです。

三空踏み上げ売りに向かえ

一空目(1つ目の窓)は新規の強力買い勢力の出現、二空目(2つ目の窓)は売り方の撤退と買い方の買い乗せ、そして、三空目(3つ目の窓)は売り方の踏み(損を承知で買い戻すこと)と遅ればせながらの買い方の成行買いとなれば、ここで大天井を打つという見方です。残るは買い方だけで、買い方同士のつぶし合いの場となるため、逆に売り向かった方が良いという相場戦術です。

三空叩き込み買いに向かえ

買い方の投げ(損を承知で転売すること)、売り方の追撃売り崩しによって下値を叩き込まれたところが大底を入れるという見方です。これは、四本の陰線で三空(窓)を形成するという意味ではなく、むしろ途中で揉み合いがあり、何十本かの線で三空(窓)を形成する方が自然とされています。

落ちてくるナイフはつかむな

落ちてくるナイフをつかむと、うまく柄をつかめないで、刃をつかみケガをしてしまいます。ナイフが床に落ちてからつかめば、全く無傷です。

このように、株価が急落している時に買ってしまうとどんどん下がって大損してしまうので、株価が目先の底について、そこから下がらない事を確認してから買った方がいいということです。

安値覚え

過去の安値が忘れられず、株価が上昇してもまたすぐに下落すると思い込んでしまい、なかなか買いに踏み切ることができないことです。または、保有株がまたいずれ値下がりすると悲観し、適切な売買の判断ができずに売却してしまうことをいいます。

高値覚え

相場が下げ歩調に転じても、以前の高値が忘れられず、その値段を基準に売買の判断をし、そのうちに前の高値に戻るだろうといった気分から、いっこうに保有株を売ろうとしないことです。

遠くのものは避けよ

投資対象の銘柄を探すのに自分の知らない業種を買うよりは、身近な生活と関連のある会社や仕事で関係がある会社など、多少とも知識や親近感のある銘柄を選んだほうが、まちがいが少ないということ。自分が理解できない業種の企業は避けたほうがいいという考えです

心ゆるめば財布もゆるむ

相場で大儲けした後は、気が緩みがちで、思わず財布もゆるんで、思わぬ損をしがちです。どんなときでも、平常心で相場に臨むことが肝心です。

売るべし売るべからず

売るべきだといわれるときは、売らない方が良いということ。一般的に売るべきだと考えられている時には、売りたくなるものですが、そのようなときは、かなり売り込まれている事がありますので、売らないほうが賢明であるという考えです。

相場のことは相場にきけ

相場が思わぬ方向に動き見通しが不透明なときには、相場はあらゆる要因を織り込んで動いていると考え、相場の動きにしたがったほうがよいという考えです。

卵は一つのカゴに盛るな

卵は壊れやすいので一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれません。複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落とし割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすみます。卵を銘柄や資産に置き換えて特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教えです。(分散投資)

天井三日、底百日(三年)

株価が高値にある期間は短く、底値にある期間のほうが長いということ。チャートを見ても天井というのは三角形の頂点に位置しており、一度下がると長い期間にわたって横ばいになることがあります。したがって、短期売買において株価が急騰したときは、このわずかな期間が勝負時であるという考えです。

人の行く裏に道あり、花の山

株式市場で利益を得るためには、多勢とは逆の行動をとらなくてはならないということ。投資家は群集心理で同じ方向に動きがちですが、それでは大きな成功は得られません。むしろ他人とは反対のことをやったほうがうまくいく場合が多いという考えです。確かに、総強気のときは相場は天井圏で、総悲観のときは底値圏であることが多いです。

休むも相場

年中株式取引ばかりしていると、客観的に相場全体が見えなくなり、いつも儲かるとは限りません。あせって取引をしないで、ときには冷静に相場をみることも大切であるという考えです。

山高ければ谷深し

相場は急騰することもあるが、その後反転し急落する恐れがあるという考えです。

漁師は潮をみる

漁師は漁場をさがすときに、気象や潮の流れを見て決定するそうですが、これは株式投資でも同じで相場の流れを見てうまく波に乗らなければならないという考えです。

買いたい弱気 売りたい強気

これから上がると思うので買いたいが、少しでも安く買いたいために下がってほしいと弱気な相場感を持つことが、買いたい弱気です。その逆で、売りたいけれど、少しでも高い値段で売りたいので上がってくるのを待つことが、売りたい強気です。買うと決めたら買う、売ると決めたら売ることが大事であるという考えです。

相場の器用貧乏

器用貧乏」とは、何をしても器用に無難にこなすが、特に秀でたものはなく大成しないということ。株式投資も同様で、小手先を利かせて売買し目先の小幅な利益は出ても、大きな成果は期待できないという考えです。

馬鹿と相場には勝てぬ

この名言は、豊臣秀吉の言ったものだといわれています。原文は、「天下の意の如くならぬものは、馬鹿と相場である」です。豊臣秀吉が、米価の下落時に大量の米を大阪湾に廃棄させましたが、下落は止まらず、天下の豊臣秀吉でさえ、相場は意のままにならなかったことに由来します。

買いにくい相場は高い

株価が高いというだけの理由で手を出したがらない人もいます。しかし、高い株価には先行きの業績や人気、増配などの要素が加わってその株価水準になっていることがあり、その理由も考えずにただ単に高いというだけで敬遠していては、せっかくの相場にも乗れないという考えです。

行き過ぎもまた相場

いろいろな指標を見て試算をし、これ以上株価が高く(安く)なるはずがないと考えても、実際にはその予想を上回って(下回って)しまいます。勢いがついているものは、結局、いきつくところまで行かなければ収まりません。それも相場のうちであるという考えです。

閑散に売りなし

相場が下落し低迷すると商いが減って閑散になりますが、そのようなときは相場は底値に達していることがあります。目先の売りも出尽くしていることから、何か材料があると、きっかけとなり一気に上昇相場に転じることも多いので売らないほうがいいという考えです。

逆日歩に売りなし、逆日歩に買いなし、

信用取引の売り残が買い残を大きく上回り株不足となると、逆日歩がつきます。買方は逆日歩が入るので有利な上に、逆日歩を払わなければならない売り方が買い戻しに入り、踏み上げ相場となりやすいことから「逆日歩に売りなし」。しかし、そうそう上手い話もなくその内に下がってしまうこともあるため、逆日歩狙いの買いを戒める意味で「逆日歩の買いなし」とも言います。

必ずしも市場にいる必要はない

一日中、市場動向が気になって株価を追い続ける投資家がいますが、そのような人は目先の動きが気になりすぎたり、情報に惑わされて不必要に売買を繰り返し、かえって損をしてしまうということを戒めた格言です。一歩引いて冷静に見ることも大切ですね。

売るべし 買うべし 休むべし

株式相場は年中売ったり買ったりするのではなく、ひとつの取引が終わったら一歩ひいて市場環境や相場動向をゆっくり観察する余裕をもつことが大事であるという考えです。

相場は明日もある

買いたいと思う銘柄に好材料がでると、われ先に飛びつき買いをしがちです。材料が本物であるかなど、できるだけよく調べてから翌日買っても決して遅くないという考えです。

株を買うより時を買え

売買の時期やタイミングは、銘柄選択よりも重要だと言う考えです。

もうはまだなり まだはもうなり

市場参加者の多くがもうそろそろ底だろうと思ったときは、まだ下値があるのではないか、反対にまだ下がりそうだと思っているときにはもう底なのかも知れない、という考えです。

押目待ちの押目なし

株を買おうと思うが上がってしまったので、一度下がったところで買おうと押目待ちをするが、相場の勢いが強いときには望みどおりには下がらず、結局高くなってから買うか、あきらめざるを得ないことになるという考えです。

二度に買うべし 二度に売るべし

相場の動きは、自分の判断したとおりに動く保障はないので、自分の判断の正否を確かめながら徐々に売買したほうがいいということ。その結果、予想どおりであれば本格的に売買しても十分に間に合うはずであるという考えです。

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