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【駅・コンビニでご当地🍙】#19 もうちょっと梅を入れてくれないか"GUNMA QUALITY"、セブンイレブン北関東限定「群馬県産梅おにぎり」

先月、群馬県太田市へ行く用事があった。その際乗り換えのために通った熊谷駅前のセブンで見つけたおにぎり。

このイメージ写真と下の画像を比較ください

「群馬県産梅おにぎり(税込み138円)」。
群馬県は全国2位の梅の生産地であるが、そのことはおそらくあまり知られていない。梅と言えば和歌山の印象が強く、実際に同県の梅生産量は国内の約3分の2を占め、群馬県はそれに次ぐ2位、全国シェアは約4%。東日本では最も多くの生産量を誇り、とりわけ青梅の状態での用途(梅酒や梅シロップ、梅ジュース等)にすぐれた白加賀等の品種を得意とする。
毎年梅の時期に私が近所の横浜市内のスーパーで最もよく見る青梅は群馬県産、完熟梅の状態で販売されるのは和歌山県産南高梅が多い。つまり、スーパーで青梅を買って梅酒や梅シロップを仕込まれる方の多くが群馬の梅を使うことになる訳で、神奈川県民御用達と言っても差し支えないかも知れない(神奈川も美味しい梅を生産しているのだが、生梅がスーパーに並ぶことは少ない)。
価格も大分お手頃なので、私もこの青梅を買って追熟させ、梅干しを漬けたことがある。つやつやとした大粒で、皮がしっかりしていて実崩れがなく、見目麗しく美味しい梅干しができた。お世話になっているのである。

そんな群馬県産の梅干しが、コンビニおむすびで食べられるとは!セブンなかなかやるじゃないか、目の付け所が良い。しかも「GUNMA QUALITY★★★」と銘打たれ、シールには三ツ星の金星が輝く。なんだか期待してしまうではないか。セブンの地域限定商品が私は割と好きなのだ。

もちろん即購入。その日の夜に楽しみにして食べた…のだが。
だが。

…え?

梅これだけ?たったこれだけ?不良品とかではなくて標準品でこれだけ?

本当に?殆ど梅の味しない…っていうかこの量じゃ味わかんないよ…。
予め米につけられた塩味と海苔の方が余程印象に残る。
本当にこれで「GUNMA QUALITY」ということで大丈夫なのだろうか。群馬県民も怒るレベルではないのかセブンイレブンジャパン。

――これまでにも「梅おにぎりの梅足りない問題」については折に触れ言及して来た。
梅干しの価格上昇、近年の減塩ブームも手伝って、コンビニやスーパーに並ぶ梅おにぎりの梅の量は減少の一途をたどる。梅干しがまるごと一粒入っていることは今や珍しく、多くは練り梅でその量が管理・調整されている。おにぎりには練り梅よりも梅干しを入れた方が断然美味しいのに、コストや成分管理の面ではそうならざるを得ないのだろうか。

例えばこの時も、私としては物足りなかった。酸っぱくもまろやかな福井梅を、ベストコンビの白米と共にもっと味わいたかったのである。

――が。
再度ご覧に入れよう、この梅の少なさは、最早梅おにぎりとは呼べないレベルで梅味が足りない。食べていてしみじみ情けない気持ちになってしまった。どうしてこんなにも梅が少ないのか。こんなにケチるくらいなら、いっそ値を上げて十分な量と質の梅を入れて欲しい。その方が少なくとも私は大満足する。

…え?私間違っておかかとか買っちゃった??と思ったほど梅がない

食塩相当量1.8g、この数値を守るために梅は削られたのか、或いはコストの問題か。
いずれにせよ、明言できることは、このおにぎり1個を食べても群馬県産梅の魅力は到底伝わらない。だって梅の味がわからないもの。これは残念。非常に残念。ちゃんと群馬県の工場で製造されているだけになお残念。あな口惜しや…。

という訳で、今回はおすすめ目的ではなく、個人的無念と怒りと悲しみを胸にこの記事を書いた。
おそらくこのおにぎりは期間限定品と思われ、数ヶ月後にはもう販売されていないかも知れない。現時点でセブンイレブンの公式サイトには商品情報がなかった。もしかしてもう販売されていない?
もし今後リニューアルがあるなら、その際には是非ともプレミアムラインの商品として、イメージ写真に近い十分な量の梅を入れて販売して欲しいと切に願う。
美味しい群馬県産の梅、せっかくならば存分に味わいたいではありませんか…。

せめて今日は、自分で漬けた群馬の梅干しを食べることにします。よよよ。

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