日記
(白い紙コップはどこか寂しい)
机の上にあるそれを見ながらふと思った。
最近は家でだらだらとYouTubeを観てばかりいる。
やらなければならない課題はあるのに、手に付かない。
現実逃避というやつだ。
大学生は気楽なようでシビアなのかもしれない。
理想と現実の狭間にいるような、そんな宙ぶらりんな感覚を何時も抱いている。
将来への不安。何かをしなければと思うが、どこか投げやりな自分がいる。
人生などどうでもいいと吐き捨てる自分が。
時折、寂しいとも思う。一人が好きなくせに、孤独は嫌なのだ。
(部屋の扇風機がうるさい)
母が買ってくれた高性能の扇風機だが、やはり無音とはいかない。
この部屋にはクーラーがないから、夏は地獄と化す。
痩せてはいるが、暑さに強い訳ではない。
それでも、この部屋で何十年も夏を過ごしてきた。
今年もどうにかなるだろう。
しかし、こうしてnoteを書いている今日もいつか過ぎ去る。
いつかこの記事を見返して、懐かしく思う日が来るのだ。
結局どうにかなっている。
無機質な白いコップを手に取り、ゆっくりと喉に緑茶を注ぐ。
温かい液体が喉を伝って、体の中に消えていく。
自分もいつかこの世界に溶ける時が来る。
それまでは、のんびり生きようと思う。