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牟曼台

誰も居ない、何もない空間は落ち着く。 広くて、穏やかで、安らぎがある。 荒んだ僕の心を優しく包む様に、その空間は広がっていた。 宇宙に果てがあるのか無いのか、そんなことを考えてみる。 あっても到達できないのなら、果てが無いのと同じだろう。 膨張を続けているという話も聞いたことがある。 ならば本当に果てなどないのか。 だだっ広い天井を見上げながら、ふと虚しくなった。 自分の人生もこの空間と同じだ。 無闇矢鱈に広がった莫大な時間をどう過ごせば良いのか、そんな不毛な問いが心に浮かん

    • 快楽は負の代償

      生きていたら当然ある嫌なことを癒やすために快楽で誤魔化す。 いつからか、そんな生き方しか出来なくなっていた。 これだけ傷付けられたのだから、相応の快楽で癒やす必要がある。 それが当然であり、相応の快楽が得られなければ、牙を剥く。 しかし、根本的な解決には至らない。 そもそも負の要素は消えていないからだ。 この世は天国ではない。どちらかといえば地獄だろう。 その様な概念があること自体がその証明だろう。 苦しみはあるのが当然であり、それを快楽で忘れる。 人間はモルモットと変わらな

      • タイトルどうでもいい

        (欲望は尽きない) いつまでたっても欲求は解消されない。 「欲求不満が人生なのか!」って神にツッコミたくなる。 不満→解消→不満→解消のサイクル。 これは生きてる限り続く。 死んだら解消されるけど…なんだか楽になるために人生を生きている気がして腑に落ちない。 ならば人生などいらないではないか。 しかし、結局不満を垂らしながら人生を楽しんでいるのも事実だ。 今の人生は、まさにそこそこである。 本当は最高だって胸を張って言いたい。 欲求が解消されたのも束の間、新たな欲求を求め出す

        • 画面越しの笑顔

          画面越しに笑顔を見せるアイドル。 彼女たちの顔を見ると、懐かしい記憶が蘇る。 一年ほど前に一睡も出来ない夜があった。 その夜は、もう寝る事は諦めて彼女たちのYouTubeを観ていた。 笑顔で他愛もない会話をしていた。 なんだかこっちまで嬉しくなって、癒やされたのを憶えている。 次の日は朝からバイトだったが、焦りや不安は動画を観るにつれて薄れていった。 眠れない夜が、彼女たちのお陰で楽しかった。 そして今日も、彼女たちが退屈を紛らわせてくれている。 いつか、動画を更新しなくなる

          妄想

          吸血鬼や亜人。彼らは死ぬことがない。 傷を負っても回復し、肉体は滅ぶことなく永遠に生き続ける。 そんな彼らは社会という呪縛から逃れている。 生きる為に働く必要はないからだ。お金がなくても生存出来る。 自分がそうだとしたら、気楽に生きれると思う。 社会に捕らわれるのではなく、社会を俯瞰している。 無理に人と関わる必要もない。 自分を残して他人は全員消えていくから、他者に対して寛容になるだろう。 孤独だが、寂しさはない。 永遠の存在だから自分を誇示する必要もない。優越感を保つ意味

          日記

          (白い紙コップはどこか寂しい) 机の上にあるそれを見ながらふと思った。 最近は家でだらだらとYouTubeを観てばかりいる。 やらなければならない課題はあるのに、手に付かない。 現実逃避というやつだ。 大学生は気楽なようでシビアなのかもしれない。 理想と現実の狭間にいるような、そんな宙ぶらりんな感覚を何時も抱いている。 将来への不安。何かをしなければと思うが、どこか投げやりな自分がいる。 人生などどうでもいいと吐き捨てる自分が。 時折、寂しいとも思う。一人が

          Stay Gold

          楽しいときや幸福なとき、永遠に生きれるとしても今日という1日は1回限り。 だからこそ、大切に思える。長い人生から見れば一瞬だが、思い出は永遠に残る。 この夢は、いつか覚める。無から無へ向かう途中、自分を癒やすことだけを考える。 焦りなんて必要ない。手を繋いで、この世の果てまで歩いてく。

          Stay Gold

          どうせなら、幸福な夢を見たい。 悪夢なんて、誰も見たくない。 どうしたって、過去には勝てない。 そんなこと、あるわけない。 どんな過去よりも、幸せな未来がある。 何にも心配ない、明日には笑えてる。 そう思って、ベッドに入る。 死にたくなるほど、幸福な夢を見る。

          幸福

          毎日何かを期待してる。 何時まで経っても来ない幸福を口を開けて待ってる。 黙ってても餌がもらえるのは子供だけ。 俺は大人になりきれない子供。 体は成長しても心は変わってない。 代わり映えしない毎日に嫌気さしてる。 流れない水は淀んでく。 幸福は追いかけても逃げてく。 掴もうとすれば離れてく。 適当に生きても時は過ぎてく。 焦りだけが募ってく。 蜘蛛の糸が垂れるのをただ待ってる。  そんな毎日を変えたくて日々戦ってる。 これは経過、結果じゃない。 笑って死ねる様に人生を模索して

          反出生

          長く生きるほど傷は増えてく。 傷を癒やすために時間を費やす。 その繰り返しが人生。 何をしても元いた場所に戻ってくる。 得ても失う。 ひたすら自己嫌悪の毎日。 もう疲れたよ。 そろそろ休ませてくれてもいいんじゃないか。 無から無へ向かう過程がこんなにも辛いとはね。

          反出生

          人生

          今辛い気分だけど、過去には良いときもあった。 その落差が辛い。浮かんでも沈む。 行ったり来たりの人生に疲れてる。 これが一生続くのかと思うとやる気なくす。 なら生まれない方が良かった。 良い事なんて知らない方が良かった。 ひたすら疲れる。 自暴自棄になっても明日は来る。 生きてればいつか良いことある。そんな慰めも聞き飽きてる。 黙ってても過ぎる時間。何かをしても虚しい結果。 何もしないで息だけしてる。そんな人生に意味はあるか? どうやってもポジティブにはなれない。 自分が嫌い