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【住育つぶやき62】 床下がジメジメ…なぜ?

①床下の作りで違いがある?!自然換気されにくい床下の家はジメジメ傾向が。


床下が自然換気されるように作られている家がほとんどですが、作り方は複数あります。下記イラスト左は「基礎に穴があいて換気する作り」
右は「基礎に穴がないけど換気する作り」です。
左の場合……穴の配置やピッチ数によって、床下の換気がうまくされにくく、ジメジメしやすくなる傾向が見られます。

左は穴がある基礎、右は穴がない基礎


それとら別に、寒冷地では30年以上前から「基礎を断熱する作り」があります。この場合の床下は、室内の一部として扱うので、外の空気が入りません。下イラストです。

カビないの?と思われそうですが……北海道でこの作りの湿度環境を実証実験された知見があり、きちんと条件を整え作られたものは、夏も冬も季節を問わず床下湿度が高くならず安定しやすいことがわかりました。

実際…私の青森実家もこの基礎断熱26年目。先日床下もぐりこみましたが、見事に知見通り、ジメジメやカビや劣化は見られていないんですよ!

但し…一方で、この基礎断熱の床下で湿気トラブル発生も耳にしたこともあります。きちんと作っていなければどんな作りでもダメらしいです…。



②どんな作りでも共通してダメなパターン! 外の地面より床下が低い!!

下図を見ての通り、床下地面が建物外周地面よりも低くなっている場合、例え①でふれたどんな作りであってもかなりの確率で床下は湿気ジメジメの環境になると感じます。

このパターンの事例体験、私は多い!


さらに…次のように、建物外周の地面が傾斜地に立つ場合にも同様で、同じように床下ジメジメ環境になりがちでした。

地下室はどうなの?と思われますが、地下室を作る床下か、そうでない床下かによって、湿気影響を防ぐ仕掛けは変わってきます。


③床下地面からの「湿気上がり」を防ぐ工事をしていない場合、ジメジメ!


①や②をきちんとしていても…まだ要因は挙げられます!床下地面そのものに「湿気上がりを防ぐ為の仕掛け」をしていなければ…ジメジメ環境になりがちです!仕掛けは複数あります。勿論、床下地面は外周地面より高くなければなりません。


④地面の水はけが悪い

たまにありますが…①〜③に問題がなくても水はけ(地面への浸透)が特に良くない土質の場合、ジメジ  メの影響になっているのではないか?と推察したケースもありました。



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