【住育つぶやき52】 にほんの森と木を知ると…SDGsを感じやすい
大昔から建築に使われてきた木材。その資源である日本の森や木についてサッと共有したいです!
先日…仕事柄、森林について学ぶ機会がありました。
●日本にはどれだけの森がある?
日本全体のおよせ70パーセントが森林です。
それほどの割合で森林がある日本は、世界で3番目の森林率だそうです。ちなみに1位フィンランド、2位スウェーデン、4位韓国です。
日本の森林のうち60パーセントが天然林、40パーセントが人が植えられた人工林だそうです。人工林の半分は50歳を超え、伐採適齢期だそうです。
●50歳を超えた木は伐採したほうがよいの?
この知識を知ると分かりやすいようです。
木は、炭素を吸い込んで育ちます
↓
若い木は炭素を沢山吸い、木の中に貯められます
↓
50歳を超えた木は炭素のあまり吸えなくなりますが建築材や家具として人が利用できるまでに育ちます
↓
伐採し、木材として利用しても炭素は排出されない
地球温暖化の視点でみると…
① 適齢期の木を伐採して、木材として利用する
② 伐採した分、若い木を植え育てる
ことで、炭素を吸収する量を増やせる=温室効果ガスの排出を減らすことにつながります。
伐採適齢期の木を木材として使うこと自体も環境貢献できるんですね!若い木まで伐採してしまうのは、理にかなわない(バランスがとれない)ことも分かりました。
●天然林は伐採しなくていいの?
天然林は意図的に伐採しないことのメリット
① 多様な生物が暮らせるための役割
② 災害を防ぐための役割
③ 自然の水源を蓄える役割
があるからだそうです。
土壌を含めて森林の生態系がもともと炭素蓄積能力=温室効果ガスを排出しない力を持っているので、人が手をヘタに加ないほうがその力をしっかり発揮してくれるようです。
いずれ勝手に倒木〜枯死木になり、それ自体も森林生態系の維持の為になる現象なのでしょうね…。
森は
自然環境保全林として管理しながら守る「天然林」
そして
林業や暮らしの為に、育て持続可能する「人工林」
に区別すること、
更には
適齢期の木を伐り、利用し、また植え育てる…という健全な産業になるような「林業の活性」
が大切なようです!
公益社団法人国土緑化推進機構さん↓
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