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【雪と家】屋根の雪下ろし

屋根の雪下ろしをする際、
危険回避の鉄則があります.
人間が屋根の上で雪をおろしますから
どうなると滑りやすくなるか、
どんなタイミングで雪下ろしすればよいか
などを知っておきましょう.
積雪地では多いトタン屋根の場合でご紹介します.



角度の緩い屋根に限りましょう

角度の急な屋根をプロでない人が雪下ろしするのは
そもそも止めましょう!


雪の下層は氷やシャーベット状が多い

積もった雪は、
・晴れの日があった
・気温が高い日があった
・朝晩は冷え込む日があった
・暖房している日があった
などが複雑に影響し、雪の下層(特に軒先周辺)は、
氷やシャーベットになりがちです。

軒先の雪下層 氷化の例


屋根を歩くだけで重みがかかる

人が屋根雪の上を歩くたび、
積もった雪には不規則に体重がかかります.
 
雪に厚みがあるうちは
雪下層(トタン付近)に及ぶ体重は分散されます。

雪下ろしが徐々に進み、雪がなくなってくると
体重が分散しにくくなる為、
何気に踏んだどこかで雪ごと滑っちゃった!
があります.
雪下ろししたことがある方の多くが体験しています。


1か所を掘り下げない

雪下ろしは、始めた箇所ばかり穴掘りしてはいけません.
始めた箇所からトタンが見えるまで掘り下げてはいけません.
危険だからです.
おろした箇所の雪地面が滑らない程度にとどめて
深く掘らず次はその周辺をおろす が基本です.


屋根上では軒先がわかりにくくなる

下からは見える軒先や雪の端は
実際屋根に上がると分からなくなります。
屋根がまだあると思って足をつくと
そこに屋根が無かった!という危険があります。


1日中雪下ろしするのは控えましょう

雪おろしは午後でなく、午前中が良いでしょう。
お昼を過ぎると気温が上がりやすく
屋根の上も滑りやすくなってきます。


天気良く気温が高い日も控えましょう

作業しやすいのですが、雪が午前中から
状態変化しやすくなります。
やるとしてもできるだけ短時間で、かつ、
足元が滑ってきたな~と感じたら、
やめて別日にしたほうが良いでしょう。


雪を全ておろそうとしない

作業が慣れ進んでいくと
「あとちょっとで」など、
全部おろしたい気持ちになります。
厚みの半分おろせれば「良し」と
思う心の余裕が必要です。
 

軒先側は特に滑りに注意しましょう

軒先の雪を下す際は特に注意しましょう。
軒先や屋根端は、少しづつかきわけて、
屋根端がどこなのか確かめてから
雪おろし作業しましょう。


2人以上で作業しましょう

1人作業は控えましょう。
命綱を用意して行うなど気を付けましょう。



●市町村広報などで見られる例①        屋根の雪おろし事故防止◯か条

1 作業は2人以上で!
2 低い屋根でも油断禁物!
3 家のまわりに雪を残して雪おろし
4 作業開始直後と疲れたころは特に慎重に!
5 晴れの日ほど要注意、屋根雪ゆるんでる!
6 面倒でも命綱とヘルメットを!
7 はしごの固定を忘れずに!
8 命綱や除雪機などの用具は手入れや点検!
9 除雪機の雪つまりを取り除く際はエンジンを切ってから!
10 作業の時は携帯電話をもっていく!

●市町村広報などで見られる例②        学校や公園への雪寄せ

一部の学校校庭や公園を市民の雪寄せ場として開放しています。
ルール
1 遊具破損防止のため、遊具付近には雪を置かない2 樹木から落雪する危険性あるため、樹木付近には近づかない
3 公園内施設破損防止のため、除雪機やトラックで搬入しない、スノーダンプやソリなど人力での利用に限る

●市町村広報などで見られる例③        雪片付けの条例違反

1 路上駐車 道路除雪ができなくなるから
2 敷地内の出し雪 道路に出さない


●市町村広報などで見られる例④        高齢者や障がい者のかた、母子世帯への     雪処理支援 

1 屋根雪おろしの支援
雪おろし費用の一部助成 
雪おろし奉仕活動 社会福祉協議会ボランティア

2 間口除雪の支援
75歳以上世帯、障がいある世帯、要介護3〜5認定世帯 地域除雪協力者による除雪 社会福祉協議会へ相談

●市町村広報などで見られる例⑤        空き家の所有者

降雪期に適切管理できないことで、雪荷重で屋根倒壊や、落雪で周囲への危害の事例が発生
適切な管理を呼びかけ


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