【家にどんな事が起こっているか】 ③外壁から雨漏り
築40年の家に住むC様.
外壁を張り替えるリフォーム直後から
横なぐり雨が降ると
壁から雨漏りするようになった.
工事業者に相談し、考えられる箇所を
幾度か修正して貰ったそうたが雨漏りが
大きく直らず、棚上げ状態.
第三者へ相談された.
拝見したところ、リフォームした外壁は
雨仕舞(雨漏りさせないための施工)が
特に要注意の種類だった.
出来上がった見た目たけでは分からない
材の使い方や下地構成、下地施工など
いわゆる『外壁材に隠れた裏舞台』によって
雨漏りのリスクは大きく変わる.
1階一部が倉庫になっており室内から
柱や構造が見える.
全てではないものの、
窓やシャッター両端の柱や下地に
広範囲に水シミ跡がみられる.
倉庫以外の内壁が張られた部屋も
同様の現象が起きているのではと心配する
C様の立場は察して余りある状況だった.
下地について記憶がないか
経緯を尋ねてみるものの
リフォーム中は業者との確認作業はほぼ無く、
住む人もあまり工事を見る余裕が無く
調べるための情報に乏しい.
壊すわけにもいかない.
そこで日を改め
詳しく調べながら、要所には放水して
要因を探ることになった.
厄介なケースだ.
まだまだ情報が一般的ではないが
雨漏りは、
屋根以上に外壁、
特に窓まわりなどから発生した
事故が多い傾向が見られます.
見える外壁部分だけでなく
『外壁材に隠れる裏舞台』の防水性を
いかに高める施工をするか、
そして、
それだけに安心せずに
メンテナンスが必要な外壁は経年点検で
いかにメンテしていけるか、
これが雨漏りを防いで住み続ける勘所です.