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母の背中

少し遅い母のお誕生日に

お気に入りの
古民家イタリアンへ誘いました

お互い午前中に仕事があったので
2人の中間点の場所
ちょうど良いのです
待ち合わせてすぐに
母のおでこに青タンを見つけてしまいました

夜中にトイレで起きて
ドアにぶつけたようです
84歳
現役の体操の先生をしています
…が
やはり、そこは年相応で…
先日は風邪をこじらせ
下の歯一本は、とうとう入れ歯になりました


限定10食のパスタランチコース
いろんな前菜が楽しい
母の大好物の牡蠣
どうやったらこんなふっくらプリプリになるんだろう
ドルチェ


全て完食です
このほかにスープ、パン、コーヒー
84歳にして圧巻の食欲です
それにしても驚異的に健康で元気なのは
本当に嬉しいのですが

やはり、周りはみな亡くなっていったり
要介護で誰かのお世話になったり
施設に入ってしまったり
その不安と空虚感たら相当なようです

そういうふうになりたくない
必死な感じがヒシヒシと伝わってきます

「歳をとって誰かの世話になるのも
どこかに入るのも人生終わりととらえず、
そういうものなんだって思うのも大事かも」

と伝えました
でもこれは、私が同じ年になったらどうなのか
よくわかりません

そして、自分が亡くなってからの遺志も
事細かく決めてあるのです

帰りに一緒に買い物して
リュックぱんぱん
エコバッグもぱんぱん

「大丈夫?気をつけて電車乗ってよ」

それを担いで行った母の背中をみて
強さと弱さ
両方を感じてしまいました

来年のお誕生日もお祝いしましょうね



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