トンネルの出口

トンネルをくぐり抜けられるかと思うと
また同じようなトンネルに入ってしまう

息子の精神疾患は、ずっとこんな印象を持ちます

どんな専門家でも
自傷を完全になくすことはできない
以前、主治医に言われた言葉だ
そうなんだろうという気持ちと、その言葉を覆させられることができるかもしれないという安易な期待を持った半年間でした

でもいまは
やはり完全には無くせないんだなという実感

それは、彼を取り巻く環境がガラッと変わったわけではないし
動き出してみても
結局、うまくいかない
それは、やり方が悪いのか
そんなやり方しか出来ないからなのか
診察ではヒントは教えてくれていても
本人がそれに気づかなければ意味がない
自分が探して見つけるもの
それしかない

とにかく、死にたい理由は
産まれてきたことらしい
じゃあさ、親をすごく恨んでるでしょ？
と聞いたらそれはないと言う。
恨んだところで、無くなるわけじゃないのもちゃんと理解している
だから、腕を切るしかないんだわ

この時期は気分が落ち込みやすいのか
春までまたこの調子かと思うと気が重くなるけど
春は必ず来るように
すこし楽な日も必ず来ることを信じるしかない