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282、忘れそう......

絶対、忘れないことってあるんだろうか。
ぼくは、ときに、忘れていくことが、寂しかったりする。
人間の脳なんて、いい加減なものだから、記憶というのは、いつも、カタチを変えていくのだろう。
でも、忘れたくないもの、ってあるよね。

カタチを変えていくのは、忘れてないということなんだろうか。
記憶として、まだ、残ってるのなら、まだ、ましだけど、大切なことって、ほんとうに、忘れないでいれるだろうか。

楽だろうな。気を抜いても、絶対、忘れないでいれるのなら。

でも、忘れていくというのは、人間の高度な能力の一つでもある、というのは一つの事実で。

忘れたくないものは、写真や、絵に残すのだろう。

ということは、自分自身なんて、まったく信用できないんだなあ。
だって、道具に頼ることでしか、忘れないでいることができないんだから。

でも、一つの映像がくっきりと、目に焼き付いて、四六時中、目に張り付いてるなんて、確かに、めちゃくちゃこわい。

でも、忘れたくないものは、ぼくは、忘れたくないんだなあ...…

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