175、おとぎ話
これは、自宅介護をしていたとき、ぼくが母に、よく話していた、おとぎ話です。
お母ちゃん、喜んで聞いてくれてました!中身を少し変えました。
ある日、台所で洗いものをしていると、ダダーン、お母ちゃんが現れました。
「お、お母ちゃん!どうしたん??生き返ったんかいな」
「せいじ。お前に言いたいことがある」
「なんやさ」
「せいじ。お前は、このままでええんかい!」
「いや!笑 ええも悪いも笑 しゃーないし笑」
「笑ろてる場合かい!!」
「そんなん言われたって、しゃーないし!」
「あのなあ。うちは、お前を結婚さしてやりたい」
「えー💦そんなん、言われたって、相手おらんもん」
「そやなー、隣のおうちの純子ちゃんなんて、どーえ?」
「えー💦あの子、二十歳やろ?ぼく、もう、46歳やし💦」
「ええねん、ええねん!愛に年の差なんて!」
「え!!ええの?😋 ほな、ぼく、純子ちゃんと結婚する!」
その夜
「あの~?せいじさん」
「ん?なに?純子ちゃん」
「どうして、わたし、ここにいるんですか?」
「そりゃー、うちの、お母ちゃんが、ぼくらをくっつけたからやろ?」
「ええ💦じゃあ、わたし、ここにいたくて、いてるわけじゃないんですか?」
「そりゃー、そうやけど......」
「ええ💦じゃあ、わたし、帰ります」
「あ、ちょっと、まって、」
「なんですか?」
「純子ちゃん!これ、匂いでよ」
「いや~、このひと変態!誰か助けて~」
「待ってよ、純子ちゃん。これ、触ってよ」
「いや~、ど変態!!」
こうして、純子と、せいじは、末長く、仲良く暮らしました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?