チャンスをつかむとはどういうことですか?のお話
7月が一瞬で過ぎ去りました。お久しぶりでございます。円阿弥です。災害級の暑さの中、我が家では水道から熱湯が出てくるようになったのですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。すみません、熱湯は言い過ぎました。おそらく45℃くらいです。手を洗うときに「あっつ!」と言ってしまうエブリデイ。外に出れば頭上からの熱線とアスファルトの照り返し。常時「心頭を滅却すれば火もまた涼し」と唱えております。合掌。
久しぶりすぎてふざけた雑談から始めてしまいましたが、本日も真面目な話題「計画的偶発性理論」についてお話ししたいと思いますので、えっなんですかそれはと思った方はぜひとも読んでいってください。
「計画的偶発性理論」とは
「計画的偶発性理論」とは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって発表された理論です。キャリアコンサルタント受験者必須理論です。よく覚えておくように。キャリコン受験の際には色々な理論を勉強したのですが、私はこの理論が大好です。家訓にしようと思っています。
「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」
これ、思いあたることありません?みなさんは今現在お勤めの会社にはどういういきさつで入社したのでしょうか?もちろん自分でその会社を調べて就職活動や転職活動をがんばった末に入社を勝ち取った人もいるかと思いますが、そもそもその会社を知ったのはどういうきっかけでしょうか?
超有名企業にお勤めの方は知らず知らずのうちにその会社を知っていたかもしれません。もう少し小さな会社にお勤めの方は転職サイトや友人の紹介かもしれませんね。前者にしても後者にしても、「偶然」に、あなたの目や耳に入ってきた情報ではないでしょうか?
思えば私の人生は偶然の連続でした…急な自分語りで申し訳ないです。高校は「みんな受けてるし」的な軽いノリで受けた高校ですし、大学は高校で開催された説明会で紹介されていた大学ですし、最初に入社した会社は外研先(大学ではない外部の研究所で卒業研究をしていました)の先生の紹介の会社です。それ以降も偶然の連続で、その偶然を自分で選択してきた結果が今の自分です。みなさんもそうじゃないですか?
計画的偶発性を起こす5つのスキル
クランボルツは「偶然の出来事は、人のキャリアに大きな影響を及ぼし、かつ望ましいものである。その『予期せぬ出来事』をキャリアの機会と捕らえたとき、その出来事は『Planned Happenstance(計画された偶然)』である」と説いています。
そして「偶然の出来事」を「計画された偶然」に変えるには次の5つのスキルが必要だと言っています。
①「好奇心」 絶えず新しい学習の機会を模索し続けること
②「持続性」 失敗に屈せず、努力し続けること
③「楽観性」 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
④「柔軟性」 こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
⑤「冒険心」 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
自分の目指す道が見つかっていなくても、おそれずに行動を起こすことが必要です。行動を起こした先に偶然があり、その偶然を「計画された偶然」に変えるのは自分次第です。
偶然を「計画的な偶然」に変えるということ
偶然に何かが起こったときに、あなたの取る行動は2つのうちのどちらかです。その偶然をスルーするか、チャンスとして掴み取るか。
「偶発的にいつかやってくるかもしれない絶好のチャンスを見逃さないように、常にそれが起きた時のために準備し、心を広く開いておかねばならない」とクランボルツは述べています。
チャンスはいつでも突然に訪れます。「1ヶ月後に行きますよ〜」と前もって教えてもらえればその間に準備ができるかもしれませんが、急に目の前に現れてしまうのがチャンスというもの。チャンスは一瞬のうちに過ぎ去ってしまう流れ星みたいなものです(ロマンチスト!)。
準備というのは、今後のキャリアのための具体的な勉強かもしれませんし、心の準備かもしれません。どちらにせよ、いつでも心と頭を柔軟に、前向きに、積極的に、迅速に、瞬発力を持って、動かせるように準備しておきましょう。心や頭がガチガチに固まってしまっていると、チャンスにも気付けないかもしれません。
まとめ
人生は偶然の連続ではありますが、偶然が引き寄せるチャンスというものは人によって質と量が異なります。日頃から、自分の仕事をきちんと丁寧に、そして、まわりの人に親切にしている人には、良いチャンスが訪れやすくなります。これは偶然ではありますが、人望が引き寄せる縁でもあります。人間ひとりでは生きていけませんし、現実的にひとりで生きてはいません。情けは人の為ならずという言葉がありますが、人は助けあって生きていくものだと実感する毎日です。日々感謝。
余談ですが、最初の雑談は1週間前に書いてそのまま放置しておりまして、災害級の暑さが若干やわらぎ始めて、あわててアップいたしました。書き出しのためにあわててアップするほどのこともないのですが、いい機会なのでね。これもチャンスをものにするってやつです。それではまた。次回はもっと早めに更新したいです。