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乗鞍ヒルクライム2023 年代別C 優勝

乗鞍ヒルクライム=『ヒルクライマー頂上決戦』

遂にこの日が来た。
昨年優勝を狙ったものの、ラスト2キロで不運のパンクしてしまい、4秒差で優勝がこの手からこぼれ落ちた。
あの悔しさから1年。今年の全てを賭けた大勝負の日が遂にやって来た。
今年の元旦に目標をTwitter(現X)に表明。

今年元旦に乗鞍優勝という目標を掲げていた。


[乗鞍とは]
乗鞍のコースレイアウトは20.5kmというロングコース。平均勾配6.1%という数字からは想像もできない緩急のある勾配、そして、自転車で走ることができる最高標高地点に向かっていくというコース特性である。そして今年で38回目という歴史のある大会である。
最近では交通アクセスの良さや目標となるリングが手に入ることから富士ヒルに人気を奪われつつあるが、ヒルクライム頂上決戦の場はやはり乗鞍でことに変わりはない。

この乗鞍で各カテゴリーで勝ったものがその年の山岳王の1人と称されるのだ。

そして、富士ヒルのブログでも述べている通り
乗鞍は得意なコースである。

では備忘録。

[レース前日]
混雑を避けたいが為、朝4時に前橋市を出発。
のんびり行き8時には乗鞍観光センターに到着。
三本滝までサイクリングペースで登り脚の疲労具合を確認。感触は良好。

最高の天気だった。


どら焼きを1つ食べ、温泉に入る。温泉での体重は46.2キロ。
受付まで時間があったが天照のやこーさんやイデさん、YouTuberのまんまさんらと会いおしゃべり。
受付を済ませ松本市のホテルまで戻る。
昼食は回転寿司10皿。わらび餅。水分は補水液をちびちび飲む。
栄養が身体に入ると身体が喜ぶ為、恒例の写真。

46.2キロの身体。完璧に仕上げた。


夕食はツルヤのそば、穴子寿司五貫、メロンパンを食べて
出走リストを見て20時に消灯。すんなり寝れた。

[当日]
朝3時に起床。半身浴をし血流を促し身体を覚醒。
4時にホテルを出て乗鞍駐車場に着。
朝食5時から串団子3本。バナナ。ハチミツ。レッドブル。レース直前までにイオンウォーターを一本飲み干す。

アップは適当に坂を登って終了。30分くらいかな。
排泄も順調。

YouTuberのじゅんパパさんに会ってどのタイミングで走ります?的な話だったので出来れば最後尾とこの時には言っていた。

妻にもLINEで優勝宣言。

有言実行となった。


8時半と近くとなりスタート位置に移動。

レースの話の前に走り方やマークした方々の話
↓↓

[乗鞍の走り方]
あくまで私自身の見解だが、乗鞍を走る上でのセオリーは
①三本滝までは集団でドラフティングを使う。
②中間地点は足を貯める
③勝負は位が原のラスト5キロ。
がざっくりとしたセオリー。


ただ①のセオリーは徹したいが年代別で自分の脚と合う選手が何人いるか不明。臨機応変に対応。

②と③は堅実にこなす。

[マークした選手]
マークしていた選手は富士からやり合いしようと話をしていたビン牛乳さん、EMUの選手の数名
、あらびきさん、ナカヤマさん。イナーメの選手、ワタナベサン、チャリダーの文平さん。
この方らを頭に入れて置いた。

[レース開始]

まずはスタート位置。じゅんパパさんに1番後ろから行きたいと話していたがとりあえずスタートの列に移動し、マークしていた選手らの位置を確認。
ビンさんはいつも通り?1番前。イナーメの選手、チャリダーの方ら強豪が前方に待機している姿があった。
これはしめしめ。
1番後ろからスタートして後ろにいる認知してない強豪を引き連れていくより、中盤でスタートし、早めに先頭合流し、前方の強豪とペースアップして後方に位置している強豪らを引きちぎり、ライバルを減らす作戦を思いつく。
仮に後方の強い選手が追いついたとしても単独か少人数で来る為、かなり脚を使うはずと考えた。
そしてこの作戦が見事に的中する。

では真ん中の位置からスタート。
SST〜L4強度で行き2分30秒ほどでメイン集団の先頭に出る。

メイン集団を捕まえる

集団のペースが緩く思いの外、早く捕まえた。ただビンさんが逃げているのは知っている為、緩める事なく先頭に出て集団を引く。作戦通りみんな自分に着いてきたのでローテ開始。後方の選手らを引き離す。
ローテをするがビンさんを早目に捕まえたいので
休暇村の前でペースアップ。もし強豪がついて来なくてもビンさん捕まえたら2人で行っちゃおうとこの時は思っていた。
程なくしてビンさんの姿を確認。スタートから8分かからず吸収。
びんさん『顔出すの早くない?笑』と言われつつ先頭で回す。
あとは三本滝まではローテしながら後ろの強豪らを引き離す、もしくは無駄足を使わせるのみ。

※どうやらその作戦はあらびきさんのレース動画を拝見し成功していた。

スタートから10分ほどでワタナベサンが先頭に出て『4年ぶりのレースでどこまで行けるかわからないけど引きますよ』と。

ワタナベサンが前を引いてくれる。


実はこの方とんでもなくすごい人。↓↓

2016富士ヒル選抜 シクロワイヤードに載っている。
すいません。尊敬するまあまり載せてしまいました。


スタート前にこのキャノンデールを見て1発で分かった。え?年代別なの?と。

そんな方が自分の前にいて引いてくれている。
こんな体験が出来るとは、、流石乗鞍。と感銘を受けつ三本滝へ。
スタートして16分30秒ほどで三本滝の給水所を経過。素晴らしいペース。
さて、ここが本当のレース開始。ここまではアップみたいなもん。
勾配が上がるにつれ周りが苦しそうになるがここから自分の好きな勾配になる為いつものペース走開始し、先頭に出る。
中間地点手前でチャリダー文平さんが前に出てややペースを上げるが難なくつき対応。
中間地点26分と好ペース。
このまま行けば59分台とよぎる。
この時点で残っていたのは6名のみ。入賞は確定した。

30分経過したあたりで準優勝したナカヤマさんが前に出る。


この時点でナカヤマさん、文平さん、自分と3人になった。
そしてこの時にナカヤマさんがペースアップ。
文平さんとの間が開く為、自分が尽かさずブリッジ。
ただナカヤマさんがペースアップをやめない。

[ここがターニングポイント]
自分は位が原までは温存し、勝負はそれ以降と決めていたのもあるが、
ナカヤマさんの漕ぎ方を見て随分ハイケイデンスで回してるなと後ろから観察していたらインナーローで回している(1番軽いギア比)
この時点でそれを使っていたら位が原以降の勝負所の激坂が対応出来ないのでは??と考察。
そして、この位が原の手前でペースアップして最後まで保つ選手は恐らく数えるぐらいしかいないだろう(DKさんとか金子くんクラス)
などなど色々考えて泳がせてみた。賭けでもあるが脚には余裕もあり15メートルくらいなら追いつけるから様子を伺っていた。
冷泉小屋を経過した辺りでもナカヤマさんは視界に残っていた為これは『多分位が原以降で垂れるな』と思い自分のペース走で対応。すでに文平さんも離れている。ナカヤマさんとの一騎打ちとなるだろうと位が原以降の作戦を色々考えていた。

そんなこんなで
位が原で41分台。あと残り20分。今年の全てをかけた勝負をこの20分に込める。
自分も疲れているが中盤温存していた為まだまだ元気。一気にペースを上げラスト5キロの看板でナカヤマさんを捕える。
ナカヤマさんもカウンターを仕掛けたように見えたがペースは上がらず先頭に出る。
10%を超える勾配が顔を出すラスト5キロ以降は思惑通りナカヤマさんにはすでに対応出来る体力は残ってないようで自分は徐々にペースアップ。ラスト3キロ地点で一気に突き放しにかかり、ナカヤマさんを引きちぎりに出る。

賭けに勝った。

ペースを落とす事なくラスト1.5キロ地点ほどで振り返ってみたらナカヤマさんの姿は無く勝利を確信。手元のタイムを見ると58分台で行けるペースだった為ラストを振り絞りフィニッシュ。
手元で58分58秒だった。

ゴール後ナカヤマさんと健闘を讃えあい、ナカヤマさんのタイムを確認。優勝を確信した。

下山後 群馬グリフィン(元COW)の金子君が来てくれて
『ミニマムさん!58分ってめちゃくちゃ速いじゃないですか!やりましたね!』と褒めてくれた笑
おじさん嬉しいよ。
COWのメンバーらと合流しチャンピオンクラスで優勝したDKさん、リョータさんらと健闘を讃えあう。

表彰式はないと言われていたが
なんと写真撮影はしてくれるとの事でコレは嬉しかった。

入賞したメンバー。


COW GUMMA は強い。

妻にも報告。朝LINEした宣言通りにしたよと。
めちゃくちゃ喜んでくれた。
応援ありがとう。減量メシは効果テキメンでした。

[総括]
去年の悔やし涙を忘れずに1年間ひたむきに乗鞍に合わせてやってきた取り組みが全て報われた。

乗鞍優勝 そして58分56秒
全年代別でトップ。

こんな経験が出来るなんてロードバイクを始めた頃は夢にも思っていなかった。
長く続けてれば結果はついてくる。37歳でもまだまだ成長できると証明できた。

来年は乗鞍はチャンピオンクラス。
どこまでやれるか楽しみだ。
頑張るぞ。

運営、スタッフ、ボランティアの方々お疲れ様でした。

YouTubeにレース動画上がってるで暇な方は観てください。

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