ノイズ

あまりの腹の痛さで6:00起床。
メルカリでポチる。
髪を巻く練習。一向に上達しない。
メイクをする。変わらずブス。
久しぶりに色つきリップをぬる。更にブス。
学校に行く。

電車で隣町の高校生か大学生くらいの男子が会話をしている。下世話な会話なので極力耳に入れたくないがイヤホンを持っていないので嫌々耳に入れなければならない。「あの女覚えてる?あいつ〜」優れた芸術作品を鑑賞しても夜になるとどんな絵だったか思い出せないような私だが、こういう会話を聞くとその日一日中嫌な気持ちになる。
ゴミみたいな感受性。

ネットの男と通話していると、今日会ったという女の批評をしている。なんでこんな私とは話してくれるんだろうか。所詮遊びなのは分かっているので、本気で好きになったりはしない。
それにしても、人の顔について触れられるほど大層な顔面をお持ちでないのに、よく言うよ。
大層な顔面をお持ちであっても、人の5秒では直せない部分については触れてはいけないのは当たり前で。
だけど、かくいう私も中学時代に目の前でリスカしようとしてきた大嫌いな同級生のことは「ブス」として記憶している。それ以外に思い出せる特徴がないから。友達とそいつの話になったとき、口をついて出た言葉がそれだった。「あのブスさ〜」
驚いた。改めて自分の性格の悪さを実感した。
つまり、私のことが嫌いな誰かが私を記憶するとき、「ブス」として記憶されていてもおかしくはない。その他にこれといった特徴もなく、言葉通りブスであるから。

減らしたい。私が1日を乗り切るために不要なノイズ。人の嫌な部分に触れる。自分の嫌な部分を知る。その度に私の心がちぎれていく。
人と関わる上で絶対に付き纏ってくるこれを、あとどれくらい取り入れなければいけないんだろう。
全てを「面倒くさい」で完結させたい。

人混みの中を歩いていると、大勢の人間に査定されている気分になる。私が消えていく音がする。

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