暑いからと言って

還暦を過ぎた母親は
きものを習いに行っている。

先日も暑い中
ガラガラを引っ張って
ショッピングモール内の
カルチャーセンターへ
出かけて行った。

そこでの会話を
帰ってきて
私に披露してくれたのだが
それがおもしろかった。

＊

母親の参加しているお教室は
だいたい同じ年齢か
もう少し上の
お姉様方がメンバーである。

Aさんの発言
「もう、こう熱くちゃ
若い子たちが使っている
携帯扇風機？
あれ
欲しくなっちゃったわ。
買おうかしら〜」

それを受けてのBさんは
「あらあなた。
あんなもの
ガンガン顔に当てていたら
将来、顔がしわしわになるわよ〜
後になってこのシワは、
あの時の扇風機だってことに
なりかねないわよ〜」と。

＊

おお。
さすがに年の功。

それが将来、
おのれに
どのような影響を及ぼすか
よくよく考えられるのだな。

人工的な風を
当てることによって
お肌の水分を飛ばしまくって
カサカサにして
わざわざシワの原因を
作り出すような事は
徹底して避ける。

美容に関して
アップデートし続けて、
応用力を持って
考えられるなんて
すごい。

＊

このお話しを聞いてから
街中で小型扇風機を
使っているコ達を見ると、
「やめとけ」と
念波を飛ばしている。

もしも化粧品会社が
ノベルティでそれをつけて
商品を販売していたとしたならば
顧客を増やす活動を
積極的に行っている
事となるので、
笑える。