Space#8 何がどこで役立つかはわからない
予備校の生物の先生が
授業の合間にしてくれた
無駄話(先生自身がそうおっしゃっていた)のひとつに、
「世界で一番強い毒」の話しをしてくれたことがあった。
アフラトキシン
当時一番毒素の強い毒としてこの名前を聞いた。
アフラトキシンはペニシリンと同様にカビ毒であり、
中東のピーナツの殻に生えるカビだと教えてくれた。
だから
「中東へ行ったおみやげに誰かからピーナツをもらったら、
その人に何か恨まれていることはないか考えてみな。」とも。
それから何年ものち
ヤングマガジンの『ファブル』にてこのカビ毒と再会し
妙な感慨深さがあった事は言うまでもない。
勉強の過程で見知ったことが
思わぬところで出くわすと、とても楽しい気持ちになる。
勉強が嫌いな学生さん、何がどこで役立つ(?)か
わかりませんぞ。