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地域貢献とごぼう麺 美祢社会復帰促進センターの社会復帰プログラム

【安富屋ごぼう麺✖️美祢社会復帰促進センター】

 美祢市に半官半民で運営する刑務所があるのはご存知だろうか?通称で民間刑務所と呼ばれたりしているが、正確には民活刑務所(民間資金活用で民活)と言うらしい。

美祢コレクションに認定されているごぼう麺のポスターを、この度ここの受刑者がキャッチフレーズなどを考え完成させた。

受刑者作のポスター

令和4年秋、デザインなどを手がける会社のプロカメラマンがごぼう麺を撮影。この時は事前に美東ごぼうを農家に掘ってもらい、採れたての葉付きを用意した(葉っぱは結果使われなかったが、いい写真が撮れた)。

同級生の農家に無理言って収穫
写真撮り


そして今年(令和5年)の11月、まずは食べてもらわないとわからないだろうということで試食を持って商品説明や思いなどをプレゼンしに行った。この時初めて、美祢社会復帰促進センターに足を踏み入れた。一応予習として『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』を全て観て行ったのだが、施設は新しく快適。スタンド使いもいないようで平和な印象。Wikipediaで調べてみると95%は個室で、テレビやベッドや鍵付きの棚が備え付けられているらしい。ビジネスホテルのような構造で窓は鉄格子ではなく強化ガラス。全くもって予習の意味なし(´⊙ω⊙`)

 話が脱線したが、今回は珍しい男女の受刑者が一緒に取り組むプログラム。まずは試食していただいた(受刑者には決められた食事以外は与えられないルールもあり、今回は特例。1人前を8名で少しずつ試食)。
 商品を説明した後に事前にまとめられた質問に答えていく。この時、質問する姿があまりにも前のめりで真剣に取り組む意志がビンビン伝わってきた。本気の相手に本気で返すといった感じで、かなり充実した時間だった。現に次の12月の取り組みの発表を聞いても、話したことは皆全て頭に入っており、しっかり理解されていた。

そして12月、ポスターが出来上がってきた。2度目の社会復帰促進センターでどのように考えてキャッチフレーズを作り、受刑者の中で投票して作り上げたことなどの説明を受けた。ポスターカッコいい。

 この取り組みはあくまでも受刑者の社会復帰プログラム。キャッチを考える方法を知り、興味を持てばその後どのような職に使えるかなどを学ぶ。そしてどのような賞レースがあり、結果を出せば前科のペナルティがあってもこのような可能性があるなど、学ぶ授業だ。その中でできた成果物がこれ。

 僕の今からやるべきことは、まずこのポスターを使いごぼう麺やミネコレクションのPR。そしてHPやSNSにもこの作品を載せてとにかく発信。これは刑期を終えて出所した受刑者さんたちが職を求める活動を始めた際、

「チームでこの作品を作りました。」

と胸を張って成果物をドヤれるよう、目一杯活用されているものにしなくてはならない。

今回のプログラムを通して僕が得たものは多く、その上成果物もポスターという形で手に入れる(現時点ではデータのみ。印刷待ち)。
関わることで今まで以上に受刑者への理解も深まった。

 プログラムが終わった際、本当は受刑者の皆さんに言いたかったが、捉え方によっては不謹慎にも思えて冗談にならない場合もあるので言えなかったことがある。

「打ち上げ行こう!」🍺

※この記事は今回のプログラムに対する感想です。犯罪者を肯定している内容ではありません。また、SNSにあげる内容は所内にて、市の担当者同席のもと事業の担当者に確認をとった上で内容を確認し、投稿しています。

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