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ap bank fes'23〜社会と暮らしと音楽と〜

ちょっと時間が経ってしまったけれど、
ap bank fes'23に行って来たので、
そこで感じたことを書こうと思う。

7.15〜7.17まで、静岡県のつま恋リゾートで
ap bank fes'23が開催された。

このフェスは、もともと環境問題に取り組むための
資金を集める目的で始まったものであり、
社会と向き合う良い機会になる。
詳しくはこちらを参照。

私はその3日間の中日、7.16を訪ねた。
ap bank fes初参戦。

気持ちいい風が吹いていて…とは言えず。
熱波熱波熱波。嫌でも環境問題を考えさせられる。

7.16の出演アーティスト
1.Bank Band
2.アイナ・ジ・エンド
3.ハナレグミ
4.チャラン・ポ・ランタン
5.Mr.Children
6.back number
7.桜井和寿&小林武史&Salyu

私はMr.Childrenの大大大ファン。ファンクラブも勿論入ってます。もう中学生の多感な時期にミスチルに浸かってしまった為、私の背骨はミスチルになりました。

そして、アイナ・ジ・エンドも大好き。
そのアイナとミスチルが交差する光景が見たく、
今回参戦してきた。

その結果。


素晴らしかった。
来てよかった。
生きてるって、感じ。
また来たい。
また来たい。

まずアイナが素晴らしかった。
何と言っても、桜井さんからびっくりするほど褒めあげられて
引き込みを受けるアイナ。
桜井さんは私にとっての「神」だし、アイナは私にとっての「旬」。
その桜井さんからアイナが認められた光景は、
自分が桜井さんに肯定してもらえたような感覚になり(自意識過剰)、泣いた。

パフォーマンスも圧巻。
大御所を前にして全く動じず、
ひらひらと舞いながら、一瞬にして自分のステージに変えてしまった。
そして安定の高い歌唱力。なぜか一人大きく頷いてしまった。
こりゃこの人やっぱりすごいわ。
これからの彼女にも大いに期待したいと思う時間であった。

フェス飯!仙台牛!うまい!けど暑い!
(箸やスプーンは持参します。)

ただ、全体を通して、素晴らしかった。
そして、色々考えた。

まず、死について。
これは暗い意味ではなくて。

今ここで幸せを共有する数万人。
アーティストも、ファンも、
空を通り過ぎて行く飛行機に乗る人も、
みんな、100年後は
ここにいる、ほぼみんな、
この世に、いない。

でも、今、生きている。

ap bank fesのテーマに影響されてか、
もしくは出演アーティストの曲に、生きること、死ぬことを題材にしたものが
多い気が、したからか、
理由は分からない。

ただ、エネルギーを感じれば感じるほど、
永遠はないんだよなと思った。
だからこそ、今を楽しみたい、今を生きたいと思った。
そのためにも、自分が生きるこの星の環境にもっと関心を持たないといけない。
当たり前だが、この星は人間だけのものでもないのだから。

それと、戦争。

7.16のミスチルのセトリには
"やられた"と思うファンは多かったのではないだろうか。

1.CROSS ROAD
2.雨のち晴れ
3.Simple
4.口がすべって
5.pieces
6.ゆりかごのある丘から
7.花の匂い
8.Your Song

特に、「ゆりかごのある丘から」ー「花の匂い」の流れには、痺れた。
私の勝手な解釈だが、ミスチルからの、桜井さんからの、
現代に対する問題提起だったのではないだろうか。

戦いは何も生まない。
「ゆりかごのある丘」の歌詞
”争いには勝ったけど、大事な物を無くして”
なんて、今世界で起きていることに、重なり、泣ける。
また「花の匂い」も然り。
この曲の世界観は、
”失った人がまだ側にいると思って生きていこう”
というものであると私は捉えているが、
無情な環境で実際にそう思わないとならない、
そうやって自分を励ましながら生きなきゃいけない人達が、
今、世界に、きっと沢山いるのだ。
それがいかに悲しいことなのか。それを桜井さんは訴えているように思えた。
(2曲について詳しいことはあえて書きません。知らない方は、是非聞いてみて下さい)

そして、「口がすべって」にあるように、
難しいですねで片付く程、簡単じゃないけれど。
”争い”を取り巻く問題は複雑さを増しているけれど。
とりあえず、殺し合うのは、ダメだ。
本気で、そう、あの日、思った。
思い起こせば私の祖母も、東京大空襲を生き延びた1人。
その地獄絵図は何度も聞いた。

自分にたいそれた事が出来るわけでもないけれど。
戦争は過ちであるという考えを持ち続けたい。



フェスの最後は、名曲「to U」。
これまで自分自身色々あったけれど、生きて来られたんだなあ、
2023年も生きてるんだなあ、と聞きながら思った。

”悲しい昨日が 涙の向こうで いつか微笑みに変わったら
人を好きに もっと好きになれるから 頑張らなくてもいいよ
今を好きに もっと好きになれるから あわてなくてもいいよ”

また泣いた。締めの涙。
まあ、慌てず、頑張り過ぎず、しっかり「今」を生きていこう。
そうしたらいつか光が差すのかな。
そんなことを思っていたら、フェスは終演。
いつの間にか夜空に星が瞬いていた。

暑さはほんとにとんでもなく異常だったけれど、
非常に色々と刺激をもらうフェスだった。

また来年も行きたいな。


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