見出し画像

ほんとにあった夏の怖い話。

こんばんは。有名な鹿ちゃんです☺︎


夏といえば…
海?スイカ?花火??

いえいえ違います。怖い話です。

最近は災害やら戦争やらなんだか物騒な話題ばかり。
怖いですよね、、すみません。そっちの怖いです。笑

今回は心霊ではなく、そっち系のリアルガチで怖い話。入院中の私が体験した一晩の恐怖体験記です。


22時。
「明日の朝9時まで担当します、橘です。」

今晩の担当看護師さん(仮称:橘さん)が挨拶に来てくれました。

以前も何度か担当してくれた橘さん。
まだ若くて看護師3年目くらいかな。笑顔が可愛くて、丁寧な対応に安心します。

「何か聞いておきたいことや不安なことないですか。」
「何かあったらいつでも呼んでくださいね。」

いつも必ずそうやって声をかけてから、退出されます。
私も4月から看護師になった身。こういう声かけって患者さんとの信頼関係の構築に大事だよなと勉強になります。

22時15分。消灯。

さて。。
消灯したあとに私が考えることはひとつ。
『今日こそ早く寝つき、熟眠感を得るためにはどうするか』です。

現在私はステロイド療法中でして。
その副作用のせいか、落ち着かない病棟のせいか寝つきがすこぶる悪いです。
さらに朝6時頃になると採血しに来たりなんかで起こされるので、熟眠感を得るというのは至難の業なわけです。

まずスマホをおやすみモードにしてポイします。
次に姉からの海外土産、香港ディズニーからやってきたリーナベルのアイマスクをして、ピローミストをシュッとやります。
最後にアザラシのぬいぐるみを抱っこして目を閉じてみます。。

3〜4時間後。
ようやく寝ているのか起きているのかわからないような微睡状態に。
いけるいける。そろそろ寝つけるぞ。。。


バタバタバタ!!!
「どうしたの!落ち着いて!!」

飛び起きました。もともとあった動悸がさらに強くなり心臓がバクバクして痛い。

バタバタ!!もう1人か2人。
看護師さんが走ってくる足音が聞こえます。
なんだ。どうした。


「それ危ないよ。危ないからそれ離して。」

「限界だ!!早くしてくれ!!早く!!!」

「わかったからやめて!痛いよ!どうしたの、何をしてほしいの!」

「来るな!!!」

不穏(ふおん、restless)とは、周囲への警戒心が強く、落ち着きがなく興奮している状態である。
臨床では、環境の変化に対する不適応や過度のストレスによって生じることが多い。

看護roo!

最悪だ。不穏状態の患者さんが徘徊している。

声からして高齢男性。
そして聞こえてくる内容からして結構動けるし手がでる。不穏時って不思議なもので、高齢であっても結構な力がでます。
あと何か持ってる。(←これほんとに危ないやつ。大体お箸とかフォークとか持ってます。)

最悪と思ったのは、睡眠の妨げになったからというのも正直ありますが。

それ以上に、不穏状態の患者さんと対応しなければならない看護師さん。どちらも非常に辛いのです。

心苦しすぎて最悪。

あとはシンプルに怖い。


「ここどこかわかる?病院!今日手術したの覚えてる?」

「んなことは知ってるんだよ!!我慢できないんだ!」

「点滴とお小水の管が入ってるの!見て!わかる?」
「管抜かないで!点滴も抜いたら痛いよ!やめよう!」

「うるさいな!!あー!!」

「やめて!落ち着いて!痛い痛い!これ以上やると警察呼ばなきゃいけなくなっちゃうよ。」
「血が出てきちゃったよ、もうやめよう!」

「いいよそんなもん、呼べよ!!!」


あぁ。
痛い、やめて、という看護師さんのなかに橘さんの声も聞こえてきます。怪我してないだろうか。怖いよね。

そしておそらく点滴抜去しちゃった。
ということは。
患者さんも混乱してるなか痛くて辛いし、
看護師さんもレポート書いたり血まみれの床を掃除したり点滴刺しなおしたり、めちゃくちゃ辛いやつだ。。

結局20分ほど騒ぎがあった後、少し落ち着いて看護師さんと一緒に病室に戻られました。

カーテン1枚挟んですぐそこでの出来事。
もしかしたら、看護師さんの抑える手を振り払って自分の病室に入ってくるかもしれない。
その後もカラカラと点滴スタンドを連れて歩く音を聞くと、不穏の患者さんが徘徊しているのかもしれないと不安になり、結局そのまま朝が来ました。

心苦しく本当に怖かったお話でした。

いいなと思ったら応援しよう!