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餓鬼

くれくれと。
どれだけ貰おうと思ってるのか、あたし。

宮崎駿監督の新しい映画、
「君たちはどう生きるか」
これを2回観たあとに感じたことだ。

1回観てわからなくて
もう一回観た。
米津さんの曲を劇場で、
ストーリーからの流れでもう一回聴いておきたいとも思った。

まだなにものでもない子供の頃にナウシカを観た時と同じ感覚を欲してしまう薄汚れた自分。

よく観て?
だってほら、そう言ってるやん。
言ってる。
私にも覚えがある。
子供の頃って、どうしようもない感情をこんな風に抑え込んでたな。
どう処理していいか方法を知らなくて。

よく見て。
きっと周りにもこういう子供いる。


ハイジから、宮崎駿作品を観て育った。
大人になっていつのまにか、
何かメッセージ的なものを最初から求めるようになっていたかなと。
わからないときは作品のせい?
違うだろう。

自分が薄汚れたか、
余計な情報に振り回されたりとか、
そのくせ無知だったりとか。

心に湧くものを
こんなにストレートにドラマチックに煌びやかに表現してくれている。

これから生まれるんだと、嬉しそうに笑って飛んでいってる画がすごく好きだ。

これから生まれる。
それはとても嬉しいこと。
そう表現する宮崎さん。

至らなさも含めて確かにここまで生きてきたと思える。
そう言う米津さん。

ああまた貰ってしまっている。
くれくれ餓鬼がいる。

でも、貰った。
そこから湧く色んな思いもある。
だがしかし、
わたしが言葉にすると台無しにしそう。

わたしの周りのおばちゃんたちは、
まあ、もう良い。
その子供たち。
これからを生きる子供たち。
これから社会に出る子供たち。
指針を持っていない若者たち。
観てほしいなぁと思う。

写真はジブリさんがTwitterで提供してくれた青サギさん。

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